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藍圧倒されたオチョア強い/米女子ゴルフ

5番、真剣なまなざしでラインを読む宮里藍(AP=共同)
5番、真剣なまなざしでラインを読む宮里藍(AP=共同)

<米女子ゴルフ:HSBC女子選手権>◇2日目◇29日◇シンガポール、タナ・メラCC(6547ヤード、パー72)

 【シンガポール=佐藤智徳】宮里藍(22=サントリー)が2年連続賞金女王のオチョア(メキシコ)に、米女子ツアー最強の実力を見せつけられた。同じ最終組で2バーディー、4ボギーの74で通算3アンダーの10位に後退したのに対し、首位オチョアは65で通算13アンダーとスコアを伸ばして早くも独走態勢。宮里は正確なショットと精神力を見習って、再び優勝争いに食い込む。古閑美保(25)が通算イーブンパーで24位、上田桃子(21)飯島茜(24)は3オーバーで46位だった。

 「女タイガー」と化した首位オチョアに、圧倒された。宮里は最終組で一緒に回った相手に「すごい。今の私との差が出た」と笑いながら降参した。1打差スタートが、終わってみれば10打差。早くも独走態勢に入った賞金女王と、食い下がれなかった自分を比べ、次元の差を認めた。

 宮里は前半アウトで2バーディーと追撃姿勢を示した。だがオチョアはその先を行く。4番から4連続バーディー。後半の宮里は、相手の猛ラッシュにあおられたかのように失速。13番ロングで1・5メートルのパーパットを外すなど4ボギーと、スコアを落とした。オチョア、2位に踏みとどまったクリーマーとの最終組に「どこまで集中できるか楽しみ」と話していたが、粘り切れなかった。

 もちろん、オチョアとのラウンドという経験を無駄にはしない。昨年前半、全米女子オープンなど4度同じ組で回ったが、今回あらためてショットの正確さに見入った。ドライバー平均270ヤード(昨季ツアー3位)の飛距離を誇るオチョアはこの日、常に宮里を置き去りにしながら、ほとんど曲げない。唯一、13番の第1打を林に入れてロストボールにしたが、ボギーでしのぎ、その後に2バーディー。決して連続ミスを犯さない精神的強さは、最も見習いたいところだ。

 4歳上の賞金女王のプレーは、復調の兆しが見える宮里にはとても参考になる。10位後退といっても、2位グループとは3打差。スランプ時のような極端なミスはない。惜しいパットもあった。「今日は悔しい思いをした。あと2日間、自分のゴルフに集中できれば、上位に食い込める」。何より「悔しい」という負けん気が出てきたのが、頼もしい。

[2008年3月1日9時39分 紙面から]

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