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真央すごい最下位から銀/フィギュア

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇15日◇イタリア・トリノ、パラベラ競技場

【トリノ=波平千種通信員】女子の浅田真央(17=中京大中京高)が合計191・59点で銀メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)で最下位の6位と出遅れも、この日のフリーでは11回のジャンプをすべて成功させるなど、6人中トップの132・55点をマーク。一気に順位を上げた。ジャンプ不振という今季の悩みを吹き飛ばした。SP1位の金妍児(17)が合計196・83点で2連覇を果たし、中野友加里(22)は172・96点で5位。男子では高橋大輔(21)が238・94点で2位となった。

 リンク中央で最後のポーズを決めると、溜めていた感情が一気にあふれた。SP6位から銀メダル。両手で顔を覆い、うれし涙を流した浅田真は「ミスなく決めることができてうれしい。疲れとか、うれしさとか、いろいろな思いが詰まっていた」と振り返った。

 最初のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めたことで不安を吹き飛ばした。「気持ちが楽になった」。今季初の得意技成功で波に乗り、体の動きや表情には硬さがあったものの、2種類の連続3回転ジャンプで得点を稼いだ。フリーの自己ベスト(133・13点)に迫る132・55点をたたき出した。

 SPでは今季のGP2戦と同様にジャンプミスを連発。悔し涙に暮れた。得意のはずのジャンプが跳べない不安が募った。だが、SPが行われた14日の夜に「プログラムは関係ない。ジャンプをすべて成功させようと思った」と気持ちを切り替えた。前を向くことができたから、フリーでは初の1番滑走の重圧にも動じることがなかった。

 精神面の着実な成長を証明した。母匡子さんは「今年は自分でこうしたいと言うようになった。練習場所、方法、生活も。大人の階段を上る途中なんでしょうね」と娘の成長を実感している。人に頼ることなく自分で迷いを断ち切った。今回の経験も「大人の演技」につながるはずだ。

 今大会は年齢制限で出場できなかったトリノ五輪と同じ会場、そこで銀メダルを得たことに意味がある。世界ランク1位も死守した。「荒川さんが優勝したリンクで滑れていい思い出になったし、ジャンプが跳べたので次につなげられたらいい」と最後は満足そうに話した。日本スケート連盟の規定で来年3月の世界選手権出場も事実上決定。同い年の金との一騎打ちを制し、世界女王に輝くことが次の目標になる。

[2007年12月17日8時41分 紙面から]

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