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2007年高校ラグビー特集


第87回全国高校ラグビー大会

長崎北陽台13大会ぶり4強/高校ラグビー

前半28分、スクラムから右サイドを突いてトライする長崎北陽台NO8山内
前半28分、スクラムから右サイドを突いてトライする長崎北陽台NO8山内

<高校ラグビー:長崎北陽台14-10天理>◇準々決勝◇3日◇花園

 長崎北陽台(長崎)が天理(奈良)を破り、94年度準優勝以来、13大会ぶりに準決勝進出を果たした。初戦から好調のFWが力を発揮。後半27分にラックからフランカー高岸拓也(2年)のトライで逆転。ノーシードから4強に勝ち上がったのは98年度の天理以来9年ぶりとなる。東福岡(福岡)と佐賀工(佐賀)の九州対決は東福岡が後半の逆転劇で勝利を決め4強入りを決めた。九州勢2校の4強入りは52年度以来55大会ぶりのこととなる。

 長崎北陽台の青い波が天理の白い波をのみ込んだ。終盤の激しい天理の攻撃をゴールラインギリギリでしのぎ、ノーサイドのホイッスルが響く。ノーシードから、仙台育英、大分舞鶴、天理と次々とシード校を撃破して、準優勝した94年度以来、13大会ぶりの準決勝進出だ。

 BKの展開力がある天理に対しFWで勝負した。3点差を追う後半20分すぎからはBKへボールを回さず5分以上、相手のゴールライン際をモールで攻め続けた。こう着状態から、ついに27分にラックからトライを決めて逆転。そこから最後まで続いた天理の猛攻を全員で防いで勝利を決めた。「気持ちです。どっちが最後に勝ちたいか気持ちで上回った方が勝ちだと言っていたんです。選手に感謝します」。松尾監督は力を出し切った選手の健闘をたたえた。

 2年前の悔しさが常に選手の胸にあった。伏見工との準々決勝でロスタイムでトライを決められ逆転負け。選手は2年前の先輩たちの涙がしみこんだジャージを着て試合に臨んだ。「3年生は何回も1、2年に悔しい気持ちを話してきました。2年前の先輩たちも練習に参加してくれて僕たちに託してくれた」と2年前、唯一の試合出場したNO8山内は話した。

 1年前は試合でタックルもまともにできず「お前らは史上最低のチームだ」と松尾監督に怒られたチームが花園4強入り。「花園でこんなにレベルアップしたのにびっくりした」と松尾監督も驚く成長を遂げ、次は伏見工と対戦する。「2年前の借りを返すチャンスが来ました」と村上主将。待ちに待ったリベンジの時が来た。【前田泰子】

 ◆ノーシード校の4強 79年度にシード制が導入されてから、98年度の天理以来で長崎北陽台が7校目。過去6校中5校が準決勝で敗れており、決勝進出は93年度に準優勝した東農大二だけ。

 ◆九州勢2校が4強 関西と九州大会に分かれていた41年度を除くと、52年度の第32回大会以来55大会ぶり2度目。同年度は福岡と熊本工が準決勝進出も、福岡は秋田工と5-5の引き分け後に抽選負け、熊本工も北見北斗に3-9で敗れ、決勝進出を逃した。

[2008年1月4日11時59分 紙面から]

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