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朝青龍に横審“出頭命令”謝罪と説明を

横綱審議委員会。左から2人目は高砂親方、右から2人目は内舘牧子審議委員
横綱審議委員会。左から2人目は高砂親方、右から2人目は内舘牧子審議委員

 朝青龍に「出頭命令」が下った。横綱審議委員会(横審)が26日東京・両国国技館で行われ、委員会はモンゴルに帰国中の横綱朝青龍(27=高砂)に対し、一連の問題の事情説明と謝罪を求めた。朝青龍は当初この日に再来日し、横審に出席の予定だったが、興行ビザ更新が遅れて再来日は30日に延期。協会側は来年初場所前のけいこ総見で謝罪させるとしたが、委員会は「遅すぎる」と拒否した。再来日にあわせて臨時招集する横審に朝青龍の出席を強要することにし、師匠の高砂親方(元大関朝潮)も了承した。

 夏巡業の仮病欠席疑惑に端を発した騒動は謹慎期間4カ月を経過したが、朝青龍に対する横審の怒りはおさまっていなかった。師匠の高砂親方は朝青龍の横審への謝罪方法について「1月8日の横綱審議委員会けいこ総見の場で、委員の皆さまの前でも謝罪させます」としたが、内館委員が反論した。

 内館委員 けいこ場でまわしを着けたまま、頭を下げるだけでは謝罪にはならない。我々にも聞きたいことがあるんです。

 高砂親方は「それでは部屋を取って」と提案したが、今度は前委員長の石橋義夫委員が納得しなかった。「そもそも今日(26日)に日本に帰ってきて、謝罪会見して横審にも来るという報道があった。それでいて1月8日では遅すぎる」。

 各委員の意向を確認した海老沢勝二委員長が高砂親方と協議。両者は「なるべく朝青龍の横審への謝罪と説明を実現すべき」との考えで一致し、朝青龍が再来日する30日に急きょ横審を臨時招集することになった。

 当初、伝えられていた26日の再来日、横審出席は日本相撲協会側が世論を意識して計画していたもの。しかし、近い関係者によると、朝青龍は「30日の方がいい」と拒否反応を示していたという。その中で「渡りに船」での興行ビザ期限切れ発覚。26日では新たなビザ取得が間に合わないという理由で、30日の再来日が決まった経緯がある。

 朝青龍は成田空港に同日午後2時55分に着き、両国国技館に直行して記者会見に出席する。その後、臨時横審に出席。過去の現役横綱の横審出席は、7勝8敗と負け越した99年秋場所後の3代目若乃花だけで、史上2人目の不名誉となる。

 記者会見についても、各委員から「中途半端なものにするな」との声が上がった。内館委員は「私にとって朝青龍はもう引退した人だけど、もう1度頑張るというなら数々の疑問にしっかり答えるべき。亀田興毅もネクタイを締めて時間制限なしで答えた。亀田方式での会見がいい」と提案。高砂親方も「世間の皆さまが納得するまで、質疑応答させる」と明言している。

 仮病疑惑、解離性障害と診断され、謹慎中はモンゴルで帰国治療するとしながらTBSの取材を受けた疑惑、「ケガが治らない」などとし、謹慎期間をモンゴルで終えたことなど疑問はたくさんある。帰国会見、臨時横審は朝青龍にとって極めて厳しい謝罪の場になりそうだ。【柳田通斉】

[2007年11月27日9時21分 紙面から]

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