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朝青龍「帰りたい」モンゴル年越し直訴

ディナーショーにゲスト出演し北島三郎(左)に花束を渡す朝青龍
ディナーショーにゲスト出演し北島三郎(左)に花束を渡す朝青龍

 横綱朝青龍(27=高砂)が24日、モンゴルへの一時帰国を言い出した。来年初場所(来年1月13日初日、両国国技館)復帰に向け、1カ月以上前からけいこに励むなど意欲を見せてきたが、謹慎明け後初めて「帰国」を口にした。25日にも高砂親方(52=元大関朝潮)に、部屋のけいこが休みになる年末年始の帰国を直訴する。ただし師匠は許さない構えで、仮に朝青龍が帰国を強行した場合、即引退させられることになる。

 やはり本音は「帰りたい」だった。都内のホテルで開かれた知人の歌手北島三郎のディナーショーに出席した後、朝青龍は初めて公の場で帰国を口にした。和やかな表情で「モンゴルに帰国したい気持ちがある。子供に『クリスマスは寂しい思いをさせるから、正月には一緒に過す』と約束している。帰って勝手な行動は取らないようにするし、子供と会いたいだけ。何で帰っちゃいけないのか、悩んでいる」と、切り出した。

 帰国には師匠の認め印付き渡航許可申請書の提出が義務付けられている。まだ高砂親方には相談していないが「親方に相談したい」と、25日にも直訴するようだ。高砂部屋のけいこは29日で終了し、来年1月3日に再開する。年末年始はオフのため、師匠の許可があれば、帰国はできる。

 しかし高砂親方は断じて帰国を許さない構えだ。

 高砂親方「謹慎期間が明けたと言っても、今はみそぎの時期であることを忘れてはいけない。謝罪会見をしたといっても、世間はまだ納得していない。まだ横綱から相談はされてはいないけれど、帰国は絶対に許さない。基本的に年末年始はオフではあるけれど、やるべきことがある。仮に、オレの許可なしで帰国したら、クビ(解雇)だよ。まずはしっかり初場所の土俵を務めて、帰国はその後でもいいじゃないか」。

 2場所出場停止などの処分を受けた発端は、師匠の許可なしで帰国し、夏巡業の休場届を提出しておきながら、サッカーに興じたことだ。精神面の治療などの理由はあるといっても、謹慎期間4カ月中3カ月もモンゴルで過ごしており、先月30日に再来日したばかり。復帰場所直前に再び帰国となると、世間も納得しない。再来日直後に師匠と交わした「心を入れ替える」という約束にも反する。

 朝青龍はこの日、3日ぶりにけいこを休んだ。25日には東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で出げいこする予定だ。友綱部屋で出げいこを断られ、春日野部屋で自分のけいこだけして帰るなどの問題は起こしたが、これまでは相撲勘を取り戻すため、入念にけいこを積んできた。場所初日の1カ月以上も前からけいこ場に下りたのは、横綱昇進後初めてだ。しかし、帰国を主張し続けると、これまでの努力はすべて無駄になる。

 「反省というものは簡単なものではない。すべての人に納得してもらうためにも、今は帰るべきではない。朝青龍はまだ『反省』の意味を分かっていない」と高砂親方。朝青龍に残された道は、日本にとどまって、正月休みを返上し、けいこに精進することだけだ。【盧載鎭】

[2007年12月25日9時43分 紙面から]

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