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朝青龍けいこ大遅刻し人ごとあいさつ

午前9時25分、朝青龍は手を振って部屋に入る(撮影・神戸崇利)
午前9時25分、朝青龍は手を振って部屋に入る(撮影・神戸崇利)

 横綱朝青龍(27=高砂)は最後までお騒がせだった。高砂部屋(東京・墨田区)けいこ納めの29日、けいこに大遅刻。高砂親方(52=元大関朝潮)がけいこ終了を指示した直後の午前9時30分ごろ、けいこ場に姿を現した。部屋頭を気遣った師匠の配慮でけいこは再開。朝青龍は一本締めで「大変だったけど、お疲れさま」と、人ごとのような言葉で2007年のけいこを締めた。

 最後の最後までマイペースだった。朝青龍は、悪びれる様子もなく、けいこ場に登場。通常、8時40分にはけいこ場に姿を見せるが、この日は50分も遅い。師匠に「おはようございます。(運転手も兼ねる)マネジャーが寝坊をしまして」と頭を下げると、約30キロの砂袋を持ってスクワットを始める。付け人2人に、その砂袋を持たせて「やってみて。ほら、重いだろう」とのんきに喜んだ。

 高砂部屋のけいこは通常10時半ごろまで行われるが、けいこ納めのこの日は、年末年始で帰省する若い衆や部屋関係者のため、普段より早くけいこを終える予定だった。9時15分にはぶつかりげいこを開始し、同25分には高砂親方の指示で、最後のすり足を始めたところだった。

 しかし朝青龍の遅刻登場ですり足は中断となり、朝青龍が準備運動を終えるまで若い衆はけいこを再開。結局、朝青龍は9時50分から約10分間、若い衆に11番胸を出し、けいこは10時に終了した。高砂親方は「細かいことをごちゃごちゃ言っても始まらないだろう。最後は横綱が締めたんだから、よしとしよう」と不問に付した。部屋頭の威厳を保たせるための、師匠の温情采配だが、高砂親方と朝青龍に気付かれないように表情を曇らせる若い衆が何人もいた。

 一本締めの音頭をとった朝青龍は「今年はいろいろ大変だったけど、お疲れさま。健康に気を付けて、初場所が近いんで頑張りましょう」とあいさつ。ファンや横綱審議委員会、後援者らに、仮病疑惑で2場所出場停止などの処分を受けたことへの謝罪はしたが、最も迷惑を掛けたはずの部屋関係者への謝罪は最後までなかった。

 年末年始を国内の温泉地で過ごすため、この日のけいこ後、東京を離れた。「来年は、さわやかで晴れるような最高の天気にしたい。今年はほぼ曇っていたからね」と激動の1年を天気に例えた。また報道陣から「今年は勉強になったか」と問われると、受験経験のない横綱の口から「勉強どころじゃないよ。もっとだよ。受験生だね」の言葉が返ってきた。

 一部週刊誌による八百長告発騒動から幕を開け、仮病疑惑、自宅籠城(ろうじょう)、解離性障害によるモンゴル帰国、再来日、謝罪会見、出げいこ締め出し。いろいろあった07年の最後は遅刻で締めた。新年も、朝青龍の動きから目が離せないことだけは、確かなようだ。【盧載鎭】

[2007年12月30日9時9分 紙面から]

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