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朝青龍凄む白鵬とオレ「どっちが上だよ」

ジャージーを着て、正月飾りされた高砂部屋の玄関を出る朝青龍
ジャージーを着て、正月飾りされた高砂部屋の玄関を出る朝青龍

 気合を入れた。どう喝した。すごんだ―。新春早々「朝青龍劇場」が幕を開けた。横綱朝青龍(27=高砂)が3日、都内の高砂部屋で初げいこを行った。普段より約1時間早く現れ、平幕朝赤龍(26)と17番取った。一方で報道陣をどう喝し、横綱白鵬に対する質問に「どっちが上だよ」とすごむなど、本来の気性の荒さをむき出しにした。03年初場所後の横綱昇進以来、初めて迎えた日本の年末年始を沖縄で満喫したことで気分一新。2場所出場停止処分を受けた散々な1年を忘れて「今年は晴れた年に」と心機一転を誓った。

 先月29日のけいこ納めに50分遅刻した横綱が、1時間も早くけいこ場に現れた。「起きたら気持ち良かったですよ」。午前7時45分、高砂部屋に到着した朝青龍はご機嫌だった。すぐにまわしを付けて、約30キロの砂袋を抱えてすり足、鉄砲で汗を流した。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)が姿を見せると「あけましておめでとうございます」と頭を下げた。初げいこを無断で休んだこともあったが、この日は別人だった。休み明けにもかかわらず、朝赤龍と精力的に17番取った。痛めていた右かかとの痛みも感じさせない。古傷の左ひじも「大丈夫。問題ない。」親方に「場所は1日一番。もっと一番一番、集中しろ」と指導されると、神妙な顔で「はい」と答えた。

 横綱になって初めて日本の年末年始を満喫した。熱望していたモンゴル帰国を親方に却下され、沖縄・名護のリゾートホテルを静養の地に選んだ。12月29日夜に沖縄に移動した。那覇空港では「めんそーれ」(いらっしゃい)と乗客に歓迎された。友人で精神面の主治医、本田昌毅医師らとも合流し、30日はゴルフ三昧(ざんまい)。大みそかはテレビで格闘技番組を観戦して、新年をカウントダウンで迎えた。

 元日に帰京し、2日には東京・神田明神に足を運んで初詣でをした。お忍びのはずが、神社側の「朝青龍関が来られました」の場内アナウンスで大騒ぎになった。自分を応援してくれる人の多さに驚いた。「よかったよ。いい正月だったね。おせちも食べたしね。新しい年ですべて新しくなったわけだし、晴れた気持ちでいきたい」。昨年のいやな思い出を、さっぱり洗い流したようだった。

 本来の気性の荒さも戻ってきた。けいこ中、カメラマンを「撮ってんじゃないよ」と威嚇。「初げいこを終えての感想は」と質問した記者には「今、言っただろ。同じことを聞くな」とすごんでみせた。昨年11月に日本に戻ってきた後は自制してきたが、この日はいつものたけだけしい朝青龍だった。

 高いプライドも隠そうとはしなかった。8日の横綱審議委員会けいこ総見で、白鵬とのけいこの可能性について問われた時だ。「向こうに聞けよ。どっちが上だと思ってんだ」。にらみをきかせ、吐き捨てた。「あれは自分が白鵬よりも上にいるという意味です」と関係者。やんちゃで誇り高い横綱が、今年も大暴れしそうだ。【柳田通斉】

[2008年1月4日9時37分 紙面から]

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