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朝青龍エンジン全開「今日が初日なら」

伊勢ケ浜部屋への出げいこを終え、まわし姿で引き揚げる朝青龍
伊勢ケ浜部屋への出げいこを終え、まわし姿で引き揚げる朝青龍

 横綱朝青龍(27=高砂)が早くもエンジン全開だ。4日、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋へ08年初の出げいこを行い、関脇安馬(23)安美錦(29)らと24番を取った(21勝)。スタミナ面の不安を見せず、幕内上位の実力者を圧倒する内容に「今日が(初場所)初日だったらなあ」と口も滑らか。けいこ初めだった前日3日には気性の荒さを見せたが、この日は上機嫌の「優等生」だった。

 自分でも驚いていた。午前10時10分、両腕をグルグルとまわしながら土俵に入った朝青龍が、次々と番数をこなしていく。安美錦、安馬の両関脇、十両安壮富士を相手に連続21番。20分も土俵を占拠した3分後には、さらに安馬と3番こなした。激しいぶつかり合いの連続。肩で息をしていたのは、けいこ量の多さで定評ある伊勢ケ浜勢だった。

 「息が上がりませんでしたね?」の問いに「不思議だね。スタミナがついてきたな」と笑顔で話した。持久力もさることながら、内容でも圧倒。低い姿勢で踏み込んでくる安馬に当たり負けせず一気に突き放し、土俵際での豪快な投げも見せた。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「まだ足が前に出ていない」と冷静に分析したが、本人は手ごたえ十分。初場所(13日初日、両国国技館)へ向け「今日が初日だったらなあ」と冗談が飛び出すほどだった。

 一夜にして「優等生」になっていた。前日3日はカメラマンを威嚇するなど、気性の荒さをむき出しにした。だがこの日、土俵では安馬や朝赤龍に「力抜くな! 悔しくないのか!」とゲキを飛ばし、身ぶり手ぶりでアドバイス。引き揚げる際、通路の邪魔になったカメラマンにも優しく手をかけた。モンゴル国内で偽酒による中毒事件が起きたことに「大変、残念に思います」と、この時ばかりは神妙な表情で話した。

 「さわやかで晴れるような」年にしたいという08年。連日の都内の天気同様、まずは順調に快晴スタートだ。「いいけいこをしたよ。じゃあな」と機嫌よく車に乗り込んだ朝青龍。近づいてくる復帰場所へ、準備万端のようだ。【近間康隆】

[2008年1月5日8時49分 紙面から]

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