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魁皇が現役続行決めた「戦える状態に」

 大関魁皇(35=友綱)が7日までに現役続行を決意した。故障などの影響で初場所前の引退を覚悟したこともあったが、この日、師匠の友綱親方(元関脇魁輝)が「戦える状態になった。初場所は間違いなく出場する」と明言した。

 史上最多の11度目のかど番で迎えた九州場所で、引退の危機に追い込まれた。持病の腰痛に加え、左太もも裏痛を抱え、場所前から親しい人物に「たとえ勝ち越しても、引退する」と話していた。13日目に横綱白鵬に負けた際は「何もできなかった。情けない」と発言。打ち出し後に引退を師匠に申し出ようとも考えた。だが、14日目、千秋楽と連勝して9勝6敗とし、大関の座を死守。場所後に師弟で話し合い、結論を初場所前に先送りにしていた。

 当時、友綱親方は「体の状態が相撲を取れる状態でなければ、初場所の前に決断することになるだろう。初場所を全休して春場所ということはない。ただ土俵に立てる状態に回復すれば、やれるところまで相撲を取るということ」と話していた。12月下旬からけいこを再開し、最近では幕内との申し合いも始めた。この約1カ月半で魁皇は体に力が戻ったことを確認。「九州場所前よりもいい状態になった」。8日の横審けいこ総見にも参加。35歳の最年長大関は、初場所で復活を目指す。

[2008年1月8日9時28分 紙面から]

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