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琴光喜、琴欧洲が白鵬と出げいこ

- 琴欧洲(右)の強烈な張り手にも退かず、前に出る白鵬(撮影・栗山尚久)
横綱白鵬(22=宮城野)が、大関琴光喜(31)琴欧洲(24)と「朝青龍包囲網」を敷いた。9日、佐渡ケ嶽部屋(千葉・松戸市)の両大関が、車で約1時間かけて宮城野部屋(東京・墨田区)に約8カ月ぶりに出げいこに訪れた。琴光喜は朝青龍からの誘いを蹴っての参戦。熱のこもった20番(対琴光喜5勝4敗、対琴欧洲7勝4敗)の申し合いで、調整の遅れていた白鵬も初場所(13日初日、東京・両国国技館)での3連覇達成へ手応えをつかんだ。
宮城野部屋のけいこ場に火花が散った。155キロの白鵬と、153キロの琴光喜が真正面からぶつかり合った。激しく差し手を争い、土俵際で本番さながらに粘り、顔を紅潮させた。「大事な場所前に、うちにこんないいけいこ相手が来てくれるとはね」。熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)が目を細めて話すと、白鵬も厳しい表情のまま「はい」とうなずいた。
白鵬にはうれしいサプライズだった。前日8日の横綱審議委員会けいこ総見で朝青龍との三番げいこを行い2勝5敗。その上、朝青龍の独断で打ち切られ「10番はやりたかった。体が温まってこれからという時に終わったら」と消化不良の思いを抱えていた。
同時に調整不足を実感し、自ら出げいこに行くことを検討していたところ、その夜に両大関からの出げいこのオファーを電話で受けたという。「うれしかった。この時期、大関とやれるのは大きいから」。実は琴光喜は、総見の後に朝青龍から「明日、境川部屋に一緒に行かないか」と誘われていた。だが、返事を保留したまま宮城野部屋へ。27連敗中の相手にあらためて研究されるより、同じく打倒朝青龍で燃える白鵬との質の高いけいこを求めた。
午前9時30分、申し合いが始まると、白鵬は低い立ち合いから攻め込む相撲で3連勝を飾った。総見では受ける相撲が多かったが、これを反省。琴光喜に寄り切られ、琴欧洲に投げられもしたが、最後は肩で息をしながら「気合が入っていいけいこができた」と笑顔で話した。両大関が宮城野部屋を訪れたのは、自身が全勝優勝で横綱昇進を決めた昨年夏場所前以来。験の良さも頭に浮かんだ。
けいこ終了後、熊ケ谷親方の「また頼むよ」との誘いに、両大関も快諾した。「(朝青龍の)優勝は白鵬が止めてくれるだろうけど、自分も全力で勝ちに行く」と琴光喜。2場所出場停止処分後の横綱を簡単に優勝させてはならない。3力士は10日も宮城野部屋で切磋琢磨(せっさたくま)する。【柳田通斉】
[2008年1月10日9時23分 紙面から]
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