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土佐豊が最速タイで十両昇進

十両昇進を決め、部屋の看板の前でポーズをとる土佐豊
十両昇進を決め、部屋の看板の前でポーズをとる土佐豊

 30連勝男・土佐豊(22=時津風)が史上最速に並ぶ前相撲から所要6場所での十両昇進を決めた。日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議を開き、土佐豊と北勝国(22=八角)の新十両と、旭南海(30=大島)と磋牙司(26=入間川)の再十両昇進を発表した。土佐豊は新弟子死亡問題から再生を図る新生・時津風部屋の象徴として、次は幕内昇進を狙う。

 ポーカーフェースの土佐豊も喜びを隠せなかった。前相撲から最速タイの十両に「素直に喜びたい。順調すぎるほどだと思います」と謙虚に話したが、自然と笑顔になった。初場所は東幕下4枚目での5勝2敗は昇進には微妙だった。14日目に十両の霧の若に敗れた際には「ダメだと思います」と1度はあきらめただけに、大逆転の朗報だった。

 千秋楽からこの日まで、夜も眠れなかった。「寝ても朝の3時ごろに目が覚めて、そのまま眠れなかった」というほど。朝に昇進を聞くと、時津風親方(元前頭時津海)に知らせるため、親方の部屋まで階段を駆け上がった。親方は「泡食って上がってきて戸をガタガタ揺らすからビックリしたよ」と、普段と違う興奮ぶりに、弟子の喜びの大きさを感じた。

 初場所新入幕だった市原とは同学年で、子どものころからのライバル。高知工時代は市原を破って高校横綱になったが、大学ではアマ横綱の市原に逆転された。「意識しません。いつか当たれたらいいですね」と、先行を許すライバルについて語りたがらないところにも、負けん気がにじむ。

 会見後すぐに地元・高知に向かった。戒名からしこ名の「豊」の字をもらった祖父・隆治さん(享年84)の墓参りにも行くつもりだ。初土俵直前の昨年2月に胃がんで亡くなった際、早い出世を墓前に誓った。「無事、上がれましたと言ってきます」。まずは最速で十両に昇進して約束を果たした。次は1日も早い幕内昇進を報告するつもりだ。【来田岳彦】

[2008年1月31日9時28分 紙面から]

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