日本逆転負け6位に転落/W杯バレー
- キューバに敗れ肩を落とす日本代表
<W杯バレーボール女子:キューバ3-1日本>◇14日◇名古屋市ガイシプラザ
残り2戦、連勝あるのみ-。柳本ジャパンが3敗目を喫し、今大会での五輪出場権獲得が厳しくなった。世界ランク7位の日本は同5位の北中米女王キューバに1-3で逆転負け。接戦の第2セットを29-31で落としたのが響き、6位に転落した。北京五輪出場権の獲得条件となる3位以内へ状況は絶望的だが、わずかな望みを託して、今日15日に同8位の米国と対戦する。
北京が遠くかすんだ。キューバに1-3の逆転負けで3敗目を喫した試合直後、柳本ジャパンの面々はコートにへたり込んだ。柳本監督は充血した目で「まだ首の皮1枚残っている。決して状態は悪くなかった」と、自分に言い聞かせるように声を絞り出した。
栗原と荒木は「第2セットを取れなかったのがすべて」と口をそろえた。つなぐバレーで相手のミスを誘い、第1セットを先取。第2セットも接戦から27-26とセットポイントを握ったが、決め切れず29-31で落とした。
ブロックポイントは日本が5、キューバが19。平均身長で8センチ上回る北中米女王の高さに押され、3セット連取を許した。栗原は「全体を通して決め切れなかった。責任を感じる」と消え入るような声で振り返った。
米国、ブラジルとの対戦を残して3敗目。すでに状況は絶望的だが、残り2戦を連勝すれば、かすかな望みはまだ残されている。観客席からは「まだあきらめないで」と声が飛んだ。柳本監督は「背水の陣。もう勝つしかない。明日(米国戦)にすべてをかける」と腹をくくった。絶体絶命の状況で、柳本ジャパンの真価と意地が問われる。【太田尚樹】
[2007年11月15日9時39分 紙面から]
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