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生かせなかったFWの優位…悔しい2年連続6位
<大東文化大学ラグビー部2003年リーグ戦総括>
大東大ラグビー部は、リーグ戦を3勝4敗・2年連続8チーム中6位(日本大学とは同じ勝敗だったが、直接対決で負けたため)という結果に終わった。2年連続6位で選手権出場というシーズン前の目標を達成することができなかった。
昨年同様、僅差で負けた試合もあれば、関東学院大・法政大学など強豪に大差で負けるなど好不調の波が激しかった。今年は、けが人・ファール数が多く自分たちのプレーが思うようにできていなかった。
このようなリーグ戦の中でも流通経済大学との一戦においては、大東の理想とする最高のゲーム内容であった。流経大とは、昨シーズン0−27、完封という屈辱を味わった。その相手にダブルスコア以上の点差をつけた。流経大は今年、リーグ戦3位で終えている。さらに相手は選手権出場をこの試合前に決めていたがベストメンバーを組んでいたので、大東の高い潜在能力を見せ付けると同時に、最初からこのくらいの力を出してくれていればと思わずにはいられない。
ラトゥ監督は、再三「フォワード中心」と語っていた。大東大のフォワードは客観的に見れば、他の大学のチームよりひと回り大きい。しかし、これを上手く活かすことができず、フォワードで押し進めることが逆に思うようなゲーム展開をすることができなかった一因となった。なにより大東大が苦しかったのはフォワードとバックスの連係が機能していない時間帯が多かったことである。
今夏、大東大は初のニュージーランド合宿を行った。ここで、フォワードはドライビングモールを習い試合でも実践していた。しかし、試合の中では相手インゴールライン手前まで攻め込むことができても、ファウルを犯してしまいトライのチャンスを潰してしまうことが多々あった。
大東大はすでに来季に向けジュニア戦・練習試合で戦力を試している。当面の来季の課題は、4年生がレギュラーであったフォーワードとフォワードとバックスをつなぐスクラムハーフのポジションをうめる適切な選手を見極めることだろうか。
来シーズンはラトゥ体制3年目である。来年こそ選手権に出場し、12月以降も強い大東ラグビーを見せてほしい。
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