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故障者復帰で打倒早大!そして関東学院大と再戦へ
<法大のリーグ戦総括&大学選手権展望>
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FWとBKをつなぎ法大自慢のスピードラグビーを演出するSH穂坂(右) |
打倒関東学院大を胸に、順調にリーグ戦で白星を積み重ねてきた法大。東海大戦では相手の激しいタックルに苦戦したが、翌週の中大戦では完封勝利を収め、リーグ戦全勝。同じく全勝の関東学院大との、優勝決定戦を迎えた。
関東学院大戦で、前半から法大フィフティーンの前に立ちはだかったのは、相手FWの圧倒的なパワーだった。リーグ戦を通してセットプレーでは優位な状態で戦ってきた法大だが、この日はスクラム勝負で押される。さらに激しいラック、モールで自陣に深く攻めこまれ、トライを奪われた。
法大はタックルが思うように決まらず、逆に関東学院大の低く、激しいタックルの前に攻撃の芽を摘まれてしまう。法大の得点の起点となるラインアウトが不調だった事も追い討ちをかけ、終始関東学院大ペースで進んだ試合は36点差で大敗。「ラインアウトのボール獲得率の向上と、今日のようなパワーを中心とした速さを持つチームに対し、どこまで自分達の形でプレーできるか」(山本監督)。大学選手権に向け、課題が浮き彫りとなった試合であった。
リーグ戦で2位になった法大は、大学選手権1回戦で九州大学ラグビーの古豪、福岡工大と対戦する。福岡工大が15年ぶりに大学選手権出場を決めた3年前の大学選手権。両校は1回戦で対戦し、法大は80点差で快勝している。今年も油断せず戦えば、2回戦にコマを進められるだろう。
今年から2回戦はA、B各グループ1回戦の勝者4チームによるリーグ戦を行う事になった。準決勝に進むためにはリーグ戦で2位以上にならなければいけない。Aグループの法大と対戦するのは恐らくリーグ戦4位の東海大、そして対抗戦1位の早大だろう。
東海大はリーグ戦で法大がその激しいタックルに苦戦した相手。しかしこの時はFWがベストメンバーではなかった。ダイナミックなプレーをするLO佐藤平(経4)、スクラムの要であるPR中村(工3)と福田(社4)、関東学院大戦でトライを決めたNO8磯岡(経3)がケガから復帰。戦力が整った今なら、勝算はかなり高い。
そして昨季の大学王者、早大。法大は昨季準決勝で早大に敗れ、大学日本一の夢に破れた。今季の早大は関東学院大との練習試合で2敗を喫してはいるが、対抗戦の1位通過という結果からみても、優勝候補の筆頭である事は間違いない。法大は今季春、夏の練習試合で早大と対戦しているが、いずれも負けている。しかし春から課題としてきた「個人のベースアップ」「接点での強さ」は、リーグ戦で試合を重ねる毎に少しずつではあるが成長してきている。昨季の敗戦の要因であるミスを無くし、チャンスをスコアにつなげられれば、勝機は十分ある。
法大がリーグ戦で敗れた関東学院大はBグループ。関東学院大戦後、山本監督は関東学院大の春口監督と「選手権で闘うことを約束した」。関東学院大と再戦し、リーグ戦の雪辱を大学選手権で晴らすためにも、まずは大学選手権2回戦突破が目標だ。
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