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大学ラグビー
 このページでは、大学ラグビーを特集しています。慶応スポーツによる対抗戦の総括と大学選手権の展望です。
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大学ラグビー特集
presented by 慶応スポーツ

不完全燃焼も悲観ムードはなし

<慶大の対抗戦総括&大学選手権展望>

タイガー軍団を引っ張る主将・廣瀬。彼の活躍なくして慶大の勝利はありえない

★対抗戦総括
 今季の慶大は“発展途上”。対抗戦前半は故障者に悩まされ、筑波大戦(10月19日)では思わぬ敗戦を喫した。明大戦(11月3日)からはほぼフルメンバーで戦うことができるようになったものの、まだまだチームの完成度は理想からは程遠い。しかし着実に上昇の一途をたどっていることも事実だ。

 「チームづくりが遅れてしまった」という渡瀬監督の言葉が、今季の慶大を物語っている。SO廣瀬主将(理4)をはじめ、HO猪口(政3)SH岡(環3)ら中心選手が抜けた前半戦は、攻撃のテンポが悪く不安定な戦いぶりだった。筑波大戦では後半途中から廣瀬が出場するも逆転負け。明大戦では岡と猪口が復帰したが、勝利にはつながらなかった。

 しかし「負けていいものを学んだ」とLO高木副将(理4)は言う。「アタックがおろそかになっていた。ラグビーはトライを取ってナンボ。形にこだわらず前へ出なければ」。その「前へ出る意識」が結果として表れたのが11月15日の帝京大戦だ。“きれいな”攻撃はできなかったが、がむしゃらに「前へ出る意識」がチーム全体から感じ取れた。「前に出るタックルができたのが勝因」(FL青貫・総1)とディフェンス面でもプラスに作用。チームの自信を取り戻す快勝だった。

 そして迎えた早慶戦。「前に出る意識」が実り5トライを奪うが、相手のワイドな攻撃に対応できず完敗した。しかし「力負けはしていない」と渡瀬監督は自信をのぞかせる。廣瀬も「悲観的にならず、冷静に現状を見極めていきたい」と言う。対抗戦は4勝3敗の5位と、ここ数年で最低の成績に終わってしまったが、「まだこれからのチーム。伸びしろは十分ある」(渡瀬監督)。早慶戦後の3週間でチームがどれだけ成長したのか、14日に明らかになる。

FW…HO猪口がカギを握る
 FWの課題を「セットプレーの安定」(渡瀬監督)として戦ってきた今季だが、スクラム、ラインアウトともにミスが目立った。そのセットプレーのカギを握るのは猪口だ。

 猪口が欠場している間、第1列は経験の少ない1、2年生のみでの戦いを強いられ、スクラムワークが不安定だった。しかし猪口が復帰してからは改善されてきている。今季はHOで出場し、力勝負ではなく持ち前のフッキング技術で貢献。早大・清宮監督も「慶応のフッキングがあまりにもうまかった」と絶賛している。

 一方のラインアウトには不安が残る。早慶戦ではスローワー猪口と他のFWとの呼吸が合わず、ロングスローが不発。攻撃に水をさしてしまった。しかし終了間際にラインアウトからのモールでトライを取れたことは次につながるだろう。

 対抗戦を通じて高い守備力を維持できたのは、FWの働きによるところが大きい。特に高谷(環3)青貫の両FLのタックルは大学屈指。バック3の守備力に不安があるため、この二人が早い段階で相手の攻撃を食い止めなければ苦しい。

BK…やはり廣瀬がすべての中心
 今季の慶大はSO廣瀬が中心であることは言うまでもない。プレーはもちろんメンタル面でも慶大に欠かせない選手だ。CTB北村(商4)も「廣瀬はオーラで引っ張っていける」とその存在感の大きさを認めている。

 さらにSH岡(環3)も明大戦から復帰。HB団のコンビネーションが高まった帝京大戦では攻撃力は格段にアップした。二人の速い球出しから、最後はWTB三原(経4)山内(環4)の外勝負でトライを奪うのが理想の形だ。そのために北村、吉中(環3)の両CTBがポイントになる。吉中は帝京大戦からスタメン出場。久我山高時代にはSOとして花園に出場しており、パスセンスには定評がある。「吉中とはずっとやってきたのでやりやすい」と北村も連携に自信を持っている。

 同じく帝京大戦ではWTB阿部(環4)が復帰。じん帯損傷で長期の離脱を余儀なくされたが、今季ようやく戻ってきた。早慶戦では終了間際に独走トライを挙げるなど、持ち前のスピードは健在。現役では唯一、主力として大学日本一を経験した貴重な存在だ。WTB銅冶(経3)もジュニア選手権に出場しており、選手権で復帰の可能性がある。二人ともスーパーサブとして、試合の流れを変える働きが期待される。

★1回戦からいきなり関東学院大だが…
 対抗戦を4勝3敗の5位で終えた慶大は、大学選手権1回戦でいきなり関東学院大とぶつかることになった。関東学院大とは今年は5月18日の招待試合で対戦、29−55で敗れている。この試合には廣瀬、岡、猪口は出場していない。

 今回から選手権の方式が変更され、1回戦を勝ち抜いた8校が2つのブロックに分かれて総当たりのリーグ戦を行う。つまり1回戦に勝つか負けるかで、その後3試合分の試合数の差が生じる。「若いチーム」慶大にとっては一つでも多くの試合を経験することが重要。そのために1回戦の突破は絶対条件だ。優勝候補相手に大穴を開けることができるか、注目したい。

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