野球

小笠原は両リーグで２年連続ＭＶＰ

両リーグで最優秀選手に選出され、記者会見する巨人の小笠原（共同）

　プロ野球コンベンションが２０日、福岡市内のホテルで開催され、セ・リーグのＭＶＰは巨人小笠原道大内野手（３４）が受賞。

　巨人小笠原はセ・パ両リーグで２年連続のＭＶＰ受賞となった。両リーグＭＶＰは江夏豊（７９年広島、８１年日本ハム）以来２人目の快挙だ。「本当に大きなことと思うが、１人で獲得できる賞ではない」と謙虚に言った。「見えないプレッシャーがあったが、成長させてくれた１年間。巨人に来て良かった」とＦＡ移籍の決断が正しかったと強調した。

　今月１０日に左ひざ関節半月板の内視鏡による手術を行った。現在は病院と自宅を往復する日々。「１１月中は普通に生活するためのリハビリ」と説明。復帰のメドは立っていないが、悲愴感はなかった。「何が評価されたか、分からない。ただ一番言えることは、極力欠場せずプレーしたことだと思う。１年生じゃないけどゼロからのスタート。後先考えずやった」と大きな代償を払っての勲章を振り返った。

　心残りは北京五輪代表候補を辞退したこと。「申し訳ない気持ちでいっぱい。巨人の仲間に後は頼むと伝えました」。リハビリをしながらアジア予選突破を祈る。【宮下敬至】

［2007年11月21日9時32分　紙面から］

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