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阪神がグライシンガー争奪戦に本格参戦
阪神がヤクルトとの残留交渉が決裂必至のセス・グライシンガー争奪戦に本格参戦する。宮崎恒彰オーナー(64)は28日、選手名の特定こそ避けたが「来週中には話しができるんと違いますか」と話し、2年総額500万ドル(約5億5000万円)をベースにして、最多勝右腕の獲得に乗り出す。
27日に今オフの超目玉だったFA福留戦線からの撤退を表明。代わりに新外国人候補のルー・フォード外野手(31=ツインズ)と交渉を進めている。それだけではない。大物獲りへの自信の裏返しなのか。宮崎オーナーの声は自然と弾んだ。
宮崎オーナー「外国人はやはり投手と違いますか。今のままでは物足りない。来週中には話しができるんと違いますか。キャンプの前には、ファンに『今年は楽しみ』というのを用意せんとあかんと思う。思っている選手を取れるよう、あきらめずにやっていく」
ヤクルトとの交渉は決裂必至のため、解禁となれば複数球団との競合が予想される。その場合、条件面での見直しも図り、本気度を示す。当初は2年総額500万ドル(約5億5000万円)だったが、福留の獲得資金を回せる台所事情もある。球団首脳は「マネーゲーム? そのつもりでいます。青天井ではないですが」と説明するなど駆け引きも覚悟している。阪神の補強策が活発化してきた。
[2007年11月29日9時23分 紙面から]
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