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セがCSでアドバンテージ導入提案
NPB(日本プロ野球組織)の実行委員会が21日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれ、セ・リーグ側がクライマックス・シリーズ(CS)でのアドバンテージ導入を提案した。継続審議となったが、パ・リーグ側は昨年からアドバンテージ導入に積極的。CS元年の昨年は12球団での新制度とあってアドバンテージをつけずにスタートしたが、今年で導入2年目を迎えるCSは再び違う姿を見せる可能性が高くなった。
今年で2年目となるクライマックスシリーズの議論が再び動き出した。今年初めてとなる実行委員会で、セ・リーグの理事長を務める横浜山中取締役が「やはりアドバンテージは必要だと思う」と、セの意見を代表する形で提案した。
日本シリーズの出場を争う第2ステージに限り、1位チームに1勝のアドバンテージを与える。昨年の5回戦制から日本シリーズと同じ7回戦制に変更し、勝ち抜くには1位チームは3勝、2位チームは4勝が必要とする。実行委員会に先立って行われたセの理事会で、巨人清武代表が提案し、ほかのセ球団もおおむね同意した案だった。
アドバンテージ導入は、もともとプレーオフで実績のあるパ・リーグが主導していた意見だった。だが昨年、セが加わる形で、両リーグでのCSが導入された際に12球団での新制度とあってアドバンテージなしでスタート。2年間は維持するとされていたため、パ側からは戸惑いに似た反応もあった。しかし昨年セ・リーグでレギュラーシーズン優勝の巨人が、CSで敗退した影響もあってか、セ側から改変の意見が出ることとなった。
今後も継続して審議していくが、両リーグで方式をそろえることでは一致した。アドバンテージ導入はもともとパ数球団の主張であったため、セの提案により導入で12球団が合意に向かうとみられる。
だが、この提案には「個人的には、アドバンテージをつけるなら優勝もCSの後で決めた方がいい」(ロッテ瀬戸山社長)と、リーグ優勝決定方式に議論が発展する要素もはらんでいる。2位と3位が対戦する第1ステージの試合数や、2位と大差がついた3位が出場することの是非なども討議の対象となっており、開幕前の決定を目指すが議論はまだ白熱の余地を残している。
[2008年1月22日9時28分 紙面から]
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