野球

楽天マー君、大人の投球で投げ抜く

力のこもった投球を見せる楽天田中（撮影・小松正明）

　楽天田中将大投手（１９）がメリハリをつけた“大人の投球”で長いシーズンを投げ抜く。２２日、Ｋスタ宮城の室内練習場で自主トレ後「（今季は）ストライク先行で早めに追い込めるようにしたい。むだな球を少なくしたい」と、省エネ投法を課題に挙げた。

　昨季、１イニングあたりの球数は１６・７球、９回なら１５０・２球の換算になる。だがロッテ成瀬は１５・１球（同１３５・９球）。日本ハムダルビッシュにおいては、田中を上回る２１０奪三振をマークしながら、１４・３球（同１２８・７球）と、１試合で２０球以上も多い計算だ。「前半戦は（球数が）多かったですが、後半戦からはそれほどでもなくなりました」と話し、疲労を最小限度に抑えるつもりだ。

　ただ、三振を捨てるわけではない。「追い込んだら狙います。たくさん取りたい」と、強弱をつけた頭脳的な投球を目指す。この日もブルペンで捕手を立たせたままだが、力のあるボールを３２球投げ込んだ。春季キャンプでは野村監督のミーティングもあり「学べることがあると思う」と意欲的だ。１１月には２０歳となるマー君が、心身ともに大人へと成長する。【小松正明】

［2008年1月23日9時3分　紙面から］

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