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中田1人4役!?外野の守備練習
- フリー打撃中に、外野の守備についた中田は打球をスライディングキャッチ(撮影・為田聡史)
怪物が1人4役!? 日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18)が19日、プロ入り後初めて外野の守備練習を行った。左翼の位置に就き約25分間、ノックとフリー打撃の打球を無難にさばいた。プロ入り後に挑戦中の三塁と高校でも経験があった一塁、そして万が一の起用のためにブルペン入りした投手に続く4つ目のポジション。中田は「内野より外野の方ができるかな」と前向きで、首脳陣は打撃を高く評価しているだけに、さまざまな可能性を探っている。
同僚村田から借りたグラブを持った中田が、いつもの三塁を通り過ぎて外野へ走った。左翼のポジションで、真喜志内野守備コーチのノックとフリー打撃の打球を約25分間、必死に追い続けた。
中田「内野よりはできるかなあ、というのはあります。高校のときにもやっていたので。うまくはないけど、並というか普通にはできると思う」。
最初のノックこそ目測を誤って転びそうになり、ショートバウンドでキャッチする迷シーンで周囲の爆笑を誘った。だがペースをつかむとスライディングキャッチを披露するなど、本領を発揮した。
梨田監督の発案だった。内野で連係プレーやシートノックを終えた中田に「外野に入るか」と声をかけた。表向きには「気分転換にね。昨日は小さい子と気分転換した(児童養護施設を訪問)から、今度は大人相手に」と話したが、コーチ陣とは事前に相談していた。大阪桐蔭時代に右翼の経験があると聞くと、「(北京五輪で)稲葉が抜けても大丈夫だな。若いからいろいろ挑戦することは大事。使いやすさ(起用しやすさ)が出る」と幅を広げるための練習だった。
中田本人が希望して、悪戦苦闘しながらも挑戦中の三塁。そして出場機会を求めた一塁、突然のブルペン入りが話題を呼んだ投手に続き、早くも4ポジション目。その背景にあるのは打撃への高評価だ。梨田監督は「打力を生かしたいと思っている」と強調した。
衝撃の場外デビュー弾から始まり、2試合連続三塁打など、活躍は早くも高卒ルーキー離れしている。打撃力を生かすためにも、複数ポジションを試し、あらゆる可能性を探っている状況だ。平野打撃コーチは「1年間出れば結果は残すでしょ。打撃に課題はない。課題はそっち(守備)だから」と、今後練習試合やオープン戦で外野手起用する方針を示唆した。
中田「サードはアカン、ファーストもアカンとなって、じゃあ外野という感じなんだと思う。自分の中では守備はまだまだなので、どこかに早く固定したい。固定できるところを見つけないといけないと思う」。
しばらくは1人4役をこなすことになる怪物は、あらためて気を引き締めた。【本間翼】
[2008年2月20日9時33分 紙面から]
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