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プロ野球ドラフト会議2007
中田がダルビッシュとの対戦熱望
- 新入団選手記者発表で梨田監督(右)と笑顔で握手する中田(撮影・黒川智章)
怪物がエースに挑戦状をたたきつけた。高校生ドラフト1巡目で日本ハム入りする中田翔外野手(18=大阪桐蔭)が10日、入団発表会見の席上でダルビッシュ有投手(21)との対戦を熱望した。対戦したい投手を聞かれると「1度ダルビッシュさんの打席に立ってみたい」と答えた。場内は一瞬ざわついたが、怪物の目は本気だった。
自分を成長させるには、レベルの高い相手と対戦することが近道になることを分かっている。ダルビッシュは今季15勝を挙げてリーグMVP、沢村賞を獲得し、北京五輪アジア予選でも最終戦を託された大黒柱。中田は「日本のエースだし、本物の投手という感じ。打てないとは分かっているけど、生で打席に立って(ボールを)見てみたい」と思いをはせた。
あこがれの存在でもある。北京五輪アジア予選の死闘をテレビで見た。「プロの中のプロという人たちが必死にやっていた。見ていて(自分も)ガッツポーズが出ていた」。熱い戦いに胸を打たれた。「いつかは実力をつけてあの中で野球がやりたいと思った。(自分より実力が)上の人がいなくなるまで突き進みたい」と将来のジャパンの4番に意欲を見せる。自分が目指す道の先を進むダルビッシュとは、直接対決で力の差を肌で感じ、今の実力を確認しておきたかった。
同一チームとなるだけに、通常は実現不可能な対戦だ。だが、梨田昌孝監督(54)は「注目されるだろうね。生中継してくれるならやるよ」とニヤリ。ダルビッシュの例年の調整法を考慮して「(春季キャンプ)後半になると思うけど『そこまで(1軍に)残っとけ』っていうこと」と、来春名護キャンプ中の紅白戦での対戦を約束した。
対戦時期まで明確になった夢の対決。中田は「僕は腹、背筋が弱いので、そこを強化してキャンプでいいところを見せられればいい」と、ゴングが鳴るまで体づくりに励む。【本間翼】
[2007年12月11日8時52分 紙面から]
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