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プロ野球2008年度契約更改

由伸が巨人「生え抜き」最高の4年16億円

4年総額16億円で契約更改し会見場から引き揚げる高橋由(撮影・鹿野芳博)
4年総額16億円で契約更改し会見場から引き揚げる高橋由(撮影・鹿野芳博)

 今年4月にFA権を取得していた巨人高橋由伸外野手(32)が26日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、FA権は行使せずに4年総額16億円でサインした。年俸は6200万円増の3億5000万円でプラス出来高払い5000万円。巨人の生え抜き選手では史上最大となる大型契約で、来季の目標には日本一奪回と初のタイトル獲得を掲げた。(金額は推定)

 記者会見でフラッシュを浴びた高橋由の目の奥が輝いていた。わずかに下がった目尻もりりしく力を放っていた。8月下旬にも話し合われていた来季以降の契約交渉。この日の最終交渉で出来高払いを含め4年総額16億円の大型契約に合意し、喜びだけでなく責任の大きさも実感した。「今年の成績を十分に評価していただいた。FA権を行使していませんので、その分も考慮していただきました。個人的には入団から一番多かったです」。

 来季の年俸は3億5000万円プラス出来高払い5000万円。過去最高年俸は05年の3億4000万円だった。最近2年は試合中のアクシデントによる故障も重なり、ダウン提示を受けてきた。今年は開幕から違った。「奪回」をテーマに掲げ、攻撃の抜本的改革を図った原巨人の新布陣で攻撃の起点となる1番打者に定着した。35本塁打、88打点、打率3割8厘の活躍を見せた。何よりも、故障による長期離脱もなく133試合に出場。01年以来の130試合以上出場で、5年ぶりのセ・リーグ制覇の柱となった。

 「今までも不注意でけがをしたことはなかった。ただ、今年はここで無理をすれば長期離脱すると考えたとき、自分から引かせてもらうこともあった」。

 出塁率はチームトップの4割4厘。試合に出場し続けてこそ、勝機を見いだせることを自覚した1年でもあった。大型契約を受け、さらに大きな目標も掲げた。クライマックスシリーズで中日に敗退し02年以来日本シリーズ出場を逃したばかりか、初のタイトルも本塁打1本差に泣いた。

 「クライマックスで3連敗して悔しい思いもした。来年の日本一は当然。今年はタイトルもやっと最後の最後までドキドキしながら争えた。この経験が来年に生きればいいと思う」と振り返った。

 渡辺球団会長からは「未来の監督の有力候補」の高い評価も受けている。「僕自身も将来的に、長く巨人軍に携わっていければいいと思う。とにかく4年間契約をさせてもらった。4年間しっかりと活躍できればいい」。巨人の未来像を築くリーダーとしての期待を肌で感じ、先頭に立つ覚悟を胸に刻んだ。【山内崇章】

[2007年11月27日9時22分 紙面から]

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