▽3冠ヘビー級選手権試合60分1本 |
○佐々木健介 (王者) | 25分18秒 片エビ固め | 小島聡× (挑戦者) |
佐々木がブードゥーマーダーズ(VM)小島の野望を打ち砕いた。ロックアップから張り手の打ち合いという真っ向ファイトでスタートしたが、すぐにVM近藤が乱入。木刀を持った北斗も加わり、場外は健介オフィス対VMで大混乱となった。佐々木は小島にイスで襲われて防戦一方。延髄へのローリングエルボー、延髄斬りで場外に落とされ、床にブレーンバスターでたたきつけられた。しかし、エプロンに上がった小島のヒザ裏へラリアットをぶち込んで逆転。場外北斗ボムを決めると串刺しラリアット、フェースクラッシャー、ストラングルホールドと一気にラッシュした。終盤戦はラリアットの打ち合い。佐々木はコーナーに座らせてからたたき落す“雪崩式”や、ダイビング式でも3カウントを奪えず。ラリアットをラリアットで刈りあう我慢比べから腕ひしぎ逆十字固めを決めた。小島のCCD、ラリアット、北斗ボムを浴びたが、タイガースープレックスからラリアットで反撃。奥の手キングバスターまで出し、最後は北斗ボムで決着した。
担架で退場する小島を見届けた佐々木は「今日はうちの次男の5歳の誕生日です! 誠之介! 約束守ったぞ!」と絶叫。さらに「チャンピオンカーニバル(CC)、このオレが優勝するからな!」と宣言すると、放送席の鈴木みのるがエプロンへ。「うるせえよ。てめえのガキの誕生日なんて知るか。家帰ってやれよ。やっぱりお前、ムカつくな。何がCC優勝するだ。そのCCオレも出るぞ。お前ともう1回勝負してやる」と出場表明。川田も姿を見せ「全日本のCCはオレが出ねえと始まんねえんだよ!」と続くと、諏訪間、ドーリング、ケアも出場を宣言した。西村が「我が人生におきまして、この地球上の~」と始めると、武藤が登場。「西村、ちょっと長いよ。前年優勝のオレです。もちろん参戦します。もう1人参戦する、タナ!」と棚橋を呼び込んだ。リング中央に立った棚橋は「1人くらいいい男がいないと盛り上がらない」とナルシストぶりを発揮。「全国の棚橋ファンのみなさん、愛してま~す!」で会場の空気を微妙にした。最後は佐々木が「3冠王者のオレが優勝するぞ!」と改めて宣言した。 |
▽ドリー・ファンク・ジュニア引退試合60分1本 |
○ドリー・ファンクJr. 西村修 | 15分7秒 回転足首固め | 天龍源一郎 渕正信× |
ドリーが最後のスピニングトーホールドで引退試合を白星で飾った。先発を買って出たが、教え子の天龍から逆水平チョップ、グーパンチ、顔面ビンタを浴びる。しかし、かち上げ式のエルボースマッシュで逆転すると、西村と交互にエルボーを発射して天龍をふらつかせた。西村が天龍に卍固めを決めるのと同時に渕をコブラツイストでしめ上げ、ダブルアームスープレックスは3度目の挑戦で決めた。伝家の宝刀スピニングトーホールドの体勢に入ったが、天龍にカットされる。渕の首固めをキックアウトして再びスピニングトーホールド。再び天龍に邪魔されたが、西村が天龍を足4の字固めに捕らる間にスピニングトーホールドでギブアップさせた。
試合後はテンガロンハットをかぶって引退セレモニー。報道各社、俳優坂口憲二、馳浩PWF会長、マサ斎藤氏、武藤敬司から花束、記念品、写真パネルを受け取ったドリーは、最後にリングに上がったマティ夫人と熱いキス。記念写真に納まり、テンカウントゴングを聞いた。 |
▽60分1本 |
○武藤敬司 棚橋弘至 | 21分6秒 体固め | 川田利明 太陽ケア× |
プロレスLOVEタッグが王道タッグに快勝した。全日本ファンにブーイングで迎えられた棚橋は、ケアとのファーストコンタクトの前にエプロンの川田へエルボーを一撃。試合中も顔面への張り手で挑発した。怒った川田に場外で串刺し顔面蹴り、ワンツーエルボーで痛めつけられたが、その後も攻撃の手は緩めなかった。武藤が川田にドラゴンスクリューから足4の字固め、棚橋がケアにドラゴンスクリューからテキサス四ツ葉固めで競演。棚橋が川田の急角度バックドロップを浴びて孤立した武藤だが、ケアのTKOをかわしてシャイニングウイザード(SW)を放つと、棚橋が肩車したケアにシャイニングインパクト、川田には串刺しSWを決めた。さらにケアに背後からSWを決め、棚橋がハイフライフローでつないだ。最後は武藤がとどめのSWで3カウント。武藤がLOVEポーズ、棚橋が「愛してま~す」ポーズを同時に決めて勝利を喜んだ。 |
▽世界ジュニアヘビー級選手権試合60分1本 |
○シルバー・キング (挑戦者) | 12分29秒 片エビ固め | 中嶋勝彦× (王者) |
中嶋が王座から陥落した。キングのパワーファイトに守勢に回る。キックで動きを止めようとするが、決定的なダメージを与えられない。逆に顔面、頭部を狙った大技に追い詰められた。2段蹴り、ジャーマンでも3カウントは奪えず、ついにキング得意のデスバレーボムを食った。最後までペースをつかめないままムーンサルト、デスバレーの波状攻撃に4度目の防衛に失敗した。 |
▽30分1本 |
○諏訪魔 | 10分55秒 体固め | TARU× |
諏訪魔がブードゥーマーダーズ(VM)と完全に決別した。凶器、反則攻撃の前に我慢の時間が続いた。場外の机に寝かされてダイブ攻撃を浴び、TARUドリラーで窮地に。さらに両手を手錠でつながれ、TARUにビール瓶で一撃を食った。しかし激痛に耐えると、力づくで手錠を破壊。こん身のラストライドで3カウントを奪った。 |
▽30分1本 |
ジョー・ドーリング カズ・ハヤシ ○土方隆司 | 9分53秒 飛び付き腕ひしぎ逆十字固め | ゾディアック 近藤修司 谷崎なおき× |
正規軍がブードゥーマーダーズ(VM)をねじ伏せた。カズは近藤と得意技を返し合う見ごたえのある攻防で、ドーリングもゾディアックと激しくぶつかり合って互角の展開。土方もVMの連係に攻め込まれたが、最後は飛び付き腕ひしぎで谷崎からキッチリ勝利を奪った。 |
▽30分1本 |
○NOSAWA論外 MAZADA TAKEMURA | 13分53秒 超高校級横回転エビ固め | T28× 大和ヒロシ KAI |
若武者トリオが百戦錬磨の東京愚連隊の壁にはね返された。大和が連係攻撃のえじきになり、KAIはTAKEMURAのパワーファイトに押された。終盤にようやく3人のコンビネーションがよくなり、T28がファイヤーバードスプラッシュでNOSAWAを追い込む。KAI、大和もプランチャで東京愚連隊を分断したが、T28が一瞬のスキを突かれ、NOSAWAの金的キックからスクールボーイに屈した。 |
▽30分1本 |
○真田聖也 駿河一 | 10分51秒 逆エビ固め | 征矢学 CJオーティス× |
真田、駿河組が生え抜きの意地を見せた。オーティスのハツラツファイト、征矢のパワーに手を焼いたが、終盤になって真田がオーティスをコブラツイストで捕獲。駿河が征矢をカットする間に、2度目の逆エビ固めでタップを奪った。 |