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青山真治監督の7時間23分映画12・12公開

 映画「EUREKA(ユリイカ)」などで知られ、海外でも評価の高い青山真治監督(42)が、今度は7時間23分のドキュメンタリーを撮った。70年代の音楽批評家を取り上げたドキュメンタリー「AA」で、12月12日に公開される。

 同作は、70年代にジャズを中心とした音楽評論や、前衛的なコンサートプロデュースなどで活躍し、78年に32歳で亡くなった間章(あいだ・あきら)さんを、12人のミュージシャンや批評家が語っている。それぞれのインタビューが短くバラバラにされ、いろんな形でちりばめられ、6部で構成された。

 実際には約120時間撮影された。当初は東京の映画美学校でゼミ講師を務めていた青山監督の授業の1つとして、1年間で撮影される予定で、長さも2時間ほどだった。しかし、最終的には撮影、編集、完成までに約5年かかり、スタッフを務めた生徒も引き続き製作に携わった。この長さになったのは、音楽だけでなく、70年代文化を、間さんを通して見ているからだ。青山監督は「ジャズの、ロックの、そして70年代文化の意味について、彼が存在を刻印した場所をさまよい、思考の軌跡を追う試み」と語っている。

 劇場では1日1回の上映しかできない。午後から開始し、3回の休憩をはさみ、終了するのは午後9時すぎのハードスケジュールだ。関係者は「お弁当を持って行ったり、食堂で休憩しながら見てください」とアドバイスしている。

[2006年9月19日8時20分 紙面から]

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