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二宮、米アカデミー賞助演男優賞候補?

 二宮和也(23)が米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる可能性が高まっていることが21日、分かった。クリント・イーストウッド(76)が製作・監督した米映画「硫黄島からの手紙」(12月9日公開)に出演。演技力、存在感が高く評価されている。米国では来年2月公開予定だが、今回のノミネート対象となる年内公開の動きも出ている。この日は東京国際映画祭が開幕し、二宮も連作「父親たちの星条旗」(28日公開)の関係者とともにステージに登場した。

 米国で全く無名だった二宮が一躍注目されている。「硫黄島からの手紙」は、アカデミー賞監督イーストウッドが第2次大戦下の硫黄島の死闘を米国側視点で描く「父親たちの星条旗」とセットでメガホンをとった。「父親-」がアカデミー各賞の有力候補になったこともあって、日本側視点で描く「硫黄島-」への関心も高まり、その中心が二宮だという。

 ハリウッドの複数の映画関係者によると、未編集の段階から、大手スタジオ幹部らが、作品の完成度と二宮を絶賛し始めたという。「この俳優について詳しく知りたい」などの問い合わせが、配給するワーナー・ブラザースやドリーム・ワークスに殺到。「今回のアカデミーのノミネートに向けて強く後押しすべき」との声も多いという。

 二宮は妻に生きて帰ると約束しながら、指揮官と運命をともにする兵士を演じた。ハリウッドで実績もある渡辺謙(47)をはじめ、伊原剛志(42)中村獅童(34)加瀬亮(31)らが参加。二宮は最年少だったが、主演の渡辺とともに作品テーマを体現するキーパーソン役になった。イーストウッド監督も4月の来日会見で「仕事をしっかり理解しており、根性も素晴らしかった」とほめあげていた。

 「硫黄島-」の全米公開は2月9日。このままでは来年のアカデミー賞の対象にはならず、08年の対象になる。しかし、配給側は、小規模ながら年内の先行公開実現に動き出している。

 今回にしろ、次回にしろアカデミー賞助演男優賞候補になれば「ラストサムライ」の渡辺謙以来の快挙。映画祭の「父親-」開幕上映にゲスト参加した二宮は「渡辺さんや作品が選ばれたら、ついていきます」とまだピンとこない様子だが、今後のハリウッドの動向から目が離せなくなった。

[2006年10月22日7時14分 紙面から]

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