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北野監督の初短編映画カンヌで大ウケ

有名監督がそろった会見で笑顔を見せた北野武監督(撮影・松田秀彦)
有名監督がそろった会見で笑顔を見せた北野武監督(撮影・松田秀彦)

 カンヌ映画祭60周年記念の短編上映企画「TO EACH HIS OWN CINEMA」に作品を寄せた北野武監督(60)が、各国の有名、著名監督が勢ぞろいした会見に出席した。短編製作は初挑戦。今回の企画は「劇場」を題材に、上映時間3分の作品を各国から選出した35組の映画監督が持ち寄った。

 参加したのはロマン・ポランスキー、アッバス・キアロスタミ、ヴィム・ヴェンダース、ケン・ローチ、チャン・イーモウら。欧州でも知名度、人気ともに抜群の同監督にも質問が飛び、耳にあてる翻訳機をマイク代わりに使うギャグで各国取材陣の笑いを誘った。

 短編タイトルは「素晴らしき休日」。モロ師岡演じる片田舎の劇場に訪れた1人の観客が、同監督作「キッズ・リターン」を観賞するものの、映写機の故障やフィルムが焼けるなどトラブル続出のあげく、劇場に乗ってきた自転車も盗まれるというオチがつく。同監督も映写技師役で出演し、とぼけた味を披露。この日午前に行われた上映会では場内から爆笑が起こった。

 「3分の短編でしたが基本的には2時間近くの作品を小型化するだけで、労力は普通の作品1本を撮るほど疲れた」。映画の原体験について聞かれると「『鉄道員』という映画を兄貴と見て、帰りに不良にお金を巻き上げられる悲しい思いをした。あの映画を思い出すと気持ちが落ち込む」と笑わせた。

[2007年5月21日8時2分 紙面から]

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