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竹内結子ふっきれた

 竹内結子(27)がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、女優の転機を語った。1年半ぶりの主演映画「サイドカーに犬」(根岸吉太郎監督、23日公開)では、常識や先入観にとらわれない自由奔放なヒロインを演じている。これまでは純真で優等生的な女性を演じることが多かっただけに刺激的だったという。「これからも自分のイメージにないものを演じていきたい」。私生活では中村獅童(34)と離婚協議中だが、同映画をきっかけに、理想の女性像の発見にもつながったようだ。

 同映画で、竹内は新鮮な気持ちを味わった。「かわいらしく、いい子でありたい。そんな気持ちから解放され、何も気にしなくていい心地よさを感じました」。演じたヒロインは大ざっぱで大胆。子供に対して「あれはダメ、これはダメ」という大人たちの常識も「何でダメなの?」と軽々と覆す。たばこをふかし、あいさつは「オッス!」。過去に演じてきたキャラクターの清楚(そ)で純真なイメージの要素はかけらもない。

 撮影前には、戸惑いもあった。「気負いや揺れる気持ちをさらけ出すことになるのでは」との不安もあったが、新しい自分を見つける冒険心がそれを上回った。「人は話す時、相手に自分の気持ちを知ってほしいから話すじゃないですか。ところがどう思われようが別にいいという調子で話す女性なんです。よく思われたいという気持ちを捨てると、人間こんなに楽なのと発見しました」。

 理想の女性像にも見えたという。それは自分勝手に振る舞うということではない。「余計な“荷物”が少ない人なんです。例えば、ブランドものが好きで、お金がいっぱいほしい訳でもない。人からどう思われようが、自分のことは自分で認めることができるということ。私もそうありたいなって思いました」。

 「黄泉がえり」「いま、会いにゆきます」などヒット映画出演が続く竹内は来年、映画デビューからちょうど10年を迎える。「まったく私という原形がいないような役、変身してしまうような人のお芝居は難しいと思っていましたが、これからは自分の中にないものでも積極的に演じていきたい。救いようもない、どうしようもない悪人なんかもいいですね」。

 プライベートでは、獅童との離婚協議が注目されるが、同映画によって、竹内本人の目指す女性像も変化があった様子。そして、女優として幅を広げる意欲はますます強まったようだ。【松田秀彦】

[2007年6月18日8時13分 紙面から]

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