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東宝苦肉の舞台あいさつ観客総立ち要請

「どうもスイマセン」と頭をかく、吉岡秀隆ら出演者たち
「どうもスイマセン」と頭をかく、吉岡秀隆ら出演者たち

 映画の老舗、東宝は考えた。出演者が喜べば問題は起こらない。同社配給の話題作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(山崎貴監督)が公開となった3日、舞台あいさつにサプライズを用意した。「ALWAYS」はスタンディングオベーションを観客に願い、出演者を喜ばせた。同社は沢尻エリカ(21)の不機嫌で舞台あいさつを台無しにしたばかり。劇場に一体感を生むことで、悪夢を完封した。

 「ALWAYS」の上映後、舞台あいさつに移ろうとすると司会の日本テレビ藤井恒久アナウンサーが客席に呼び掛けた。「出演者の方がそろったら、スタンディングオベーションで迎えてください。ご協力よろしくお願いします」。主要キャスト、監督らが登壇すると、超満員の観客が総立ちし、拍手を送った。

 映画の舞台あいさつでスタンディングオベーションは珍しい。自然発生するのが本来だが、歓迎されれば登壇者はうれしいもの。吉岡秀隆(37)が「皆さん、楽しんでいただけましたか? これを聞きたかったんですよ」と興奮すれば小雪が「拍手で立って迎えてくださるなんて…。感動しています」と喜んだ。

 「温かい拍手をいただいて全部忘れちゃいました」(堀北真希)「初めてで涙が出そうになった」(三浦友和)など感激の言葉が続き、写真撮影では、全員が劇中に登場する林家三平の「どうもスイマセン」ポーズの大サービスだった。

 東宝の宣伝担当者は「出演者の方々に気持ちよくあいさつしていただくため、和気あいあいのムードを盛り上げようと、出演者に内証で演出に盛り込んだ」と狙いが的中してほっと一息だ。沢尻が不機嫌騒動を起こした「クローズド・ノート」も東宝配給だったが、今回の演出との関連については口を閉ざす。それでも、観客を演出に巻き込むことで、出演者を喜ばせることには成功した。これまた本来なら、観客を喜ばせるのは出演者の仕事なのだが、客席も楽しそうだったから、めでたし、めでたし…だった。

[2007年11月4日9時50分 紙面から]

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