<第94回選抜高校野球:選考委員会>◇28日
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の選考委員会が28日、行われ、昨秋の全道大会で初優勝したクラークが、センバツ初出場を決めた。昨秋の明治神宮大会はミスから崩れ、声を掛け合うことができず初戦敗退。聖地ではムードメーカー越智飛王(ひおう)三塁手(2年)を中心に“一戦必笑”を掲げ、全員笑顔で、佐々木啓司監督(65)に史上初の昭和、平成、令和の3元号勝利を贈る。
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ほとばしる熱気がガッチガチに冷え固まった雪を溶かした。クラークの選手たちは午後3時17分、体調不良で欠席の三浦校長に代わり、岡田副校長から報告を受けると、コロナ禍に留意し全員拍手で喜びを表現した。「2022SENBATSU」と記された真新しい練習着をまとった選手たちの歓喜の瞬間は、全国約1万人の生徒にオンライン配信された。主将の白取太郎左翼手(2年)は「あこがれの舞台。まず初戦突破。そのために甲子園で一番明るいチームを目指す」と笑顔で目標を掲げた。
“一戦必笑”でリベンジを果たす。昨年11月の明治神宮大会は初戦で九州国際大付(福岡)に1-5で敗れた。守備の乱れから失点し打線も散発5安打1得点のみ。ムードメーカーの越智は「全道大会では1試合で必ずマウンドに1回行って、笑いを取っていた。神宮では緊張して、声をかけるべき場面でできなかった。甲子園では必ず笑いを取りにいく」。初陣の硬さは、越智のオチで振り払う。
史上初の3元号勝利がかかる佐々木監督も神宮での敗戦から、あらためて感じることがあった。自身は13度目の甲子園。「神宮で気付いた。私は全国初出場じゃないけど選手は初めてなんだよね。たくさんの観客とか経験していないことで緊張したんだろうな。力を出せるようにしてあげれば、いいものは持っている」。前任の駒大岩見沢を最初に甲子園に導いた83年春や、4強進出した93年春の映像を、大会前に選手に見せ、イメトレを徹底させる。
同監督は昨年12月に「数十年ぶりだね」と熊野那智大社、熊野本宮大社、熊野速玉大社から那智の滝への熊野三山フルコース巡りを敢行した。那智大社は「導きの神」八咫烏(やたがらす)をまつる。467段の階段を上がり「いい結果が出るようにね。いやあ、足首にきたよ」。験担ぎも万全に整え、通信制高校初の聖地1勝をつかみ取る。【永野高輔】
○…センバツ出場が決まり、ダブルエースも本番に向けた具体的な目標を掲げた。左の山中麟翔(2年)は年末年始の筋力トレーニングが奏功し、体重を5キロ増やし、77キロに上げた。「しっかり自分のベスト体重をみつけられたら。甲子園では、持ち味の気持ちの強さと制球力で勝利に貢献したい」。右の辻田旭輝(2年)は「大会までにクイックなど磨いて、状況に応じた投球ができるようにしたい」とプランを練っていた。