明桜の急成長右腕・加藤悠羽“MY HERO”直伝の決め球で全国Vへ/東北注目選手

多彩な変化球で相手を翻弄するノースアジア大明桜・加藤悠(2023年7月25日撮影)

東北6県の注目選手をピックアップする「甲子園、この選手に注目!」第5回は、12日に八戸学院光星(青森)と対戦するノースアジア大明桜(秋田)の最速143キロ右腕・加藤悠羽(ゆうわ)投手(2年)を紹介。

加藤は変化球のキレが抜群で、夏の県大会準決勝・秋田中央戦で自身初の完投勝利。決勝・秋田商戦では8、9回を1安打無失点に抑え、優勝投手に輝いた。急成長を遂げる2年生右腕が、目指す全国制覇の原動力となる。

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自身初の聖地で“MY HERO”を超える。加藤悠はスライダー、チェンジアップ、ツーシームを操る変化球主体の技巧派。尊敬する“MY HERO”長尾光さん(20=BC埼玉)を意識したスタイルだ。長尾さんは橘高康太、佐々木湧生(ともにノースアジア大3年)、風間球打(19=ソフトバンク)らと「140キロカルテット」の一員として、20年夏の秋田県独自大会優勝に貢献。最速145キロの直球とスライダー、スプリットなど多彩な変化球を操り、技巧派として存在感を放っていた。加藤悠は4学年上の先輩である長尾さんの投球を映像や球場に直接足を運んで学び、「長尾選手が一番かっこよくて、輝いて見えた。ずっとこの人みたいになりたいと思って、明桜に入りました」と“MY HERO”が活躍していた高校の門をたたいた。

加藤悠は2年生ながらチームに欠かせない投手に成長。今夏はエース右腕・難波佑聖(3年)の21回に次ぐ12回を投げ、7安打4失点。初戦の角館戦で3失点を喫したが、その後は準決勝が3安打1失点完投、決勝は2回1安打無失点と調子を上げ、2年ぶりの甲子園切符獲得に大きく貢献した。加藤悠は「先輩方が声をかけてくれるおかげ。1人だと何もできないです」というが、ピンチの場面での強気の投球が持ち味。甲子園については「本当に楽しみ。初めて関西に行くので、そこが一番楽しみです」と語るなど、その強心臓でチームをけん引する。

技巧派を継承していく。決め球はスライダーと「電話で握り方を教えてもらった」という長尾さん直伝のチェンジアップ。加藤悠は「技巧派として目立てるように。(長尾さんには)まだ全然近づけていないですが、いつかは絶対追いついて、越せるように頑張りたい」と意気込んだ。“MY HERO”が立てなかった聖地でHEROになってみせる。【濱本神威】

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