レッズ・ジェネット1試合4発 戦力外選手がまさか

<レッズ13-1カージナルス>◇6日(日本時間7日)◇グレートアメリカンボールパーク

 レッズのスクーター・ジェネット内野手(27)が、メジャー記録に並ぶ1試合4本塁打を達成した。12年ジョシュ・ハミルトン(当時レンジャーズ)以来、史上17人目。第2打席から4打席連発で計5打数5安打10打点。1試合で「5安打4本塁打10打点」は史上初の快挙となった。

 予想外の選手による達成だった。ジェネットはブルワーズから09年ドラフト16巡目(全体496位)指名を受けプロ入り。13年にデビューし、この試合まで通算38本塁打。昨季初めて2桁に乗せたが、開幕前に戦力外となり、ウエーバーで地元球団のレッズに移籍した。最後の柵越えは4月11日で、前日の第3打席まで21打席連続無安打のスランプにも陥っていた。

 今季から外野守備もこなすジェネットは「5番左翼」で出場。初回に先制の左前適時打を放つと、2回に満塁弾、4回に2ラン、6回にソロ、8回に再び2ラン。満塁弾込みでは史上2人目、4打数連発は史上7人目となった。

 178センチと小柄のジェネットは「自分みたいな選手が打つのは奇跡」とAP通信にコメント。同球団で初の快挙となり「本当に夢のよう。私はここで生まれ、ここで育った。小さい頃から選手を見てきた。彼らができなかったことを達成できて…言葉にできないよ」と感慨深げだった。

 計17塁打は球団新記録で、10打点は球団タイ。この日だけで打率は3分2厘も上昇し、今季成績は打率3割2厘、7本塁打、30打点となった。