＜ロッキーズ０－８エンゼルス＞◇９日（日本時間１０日）◇クアーズフィールド

　エンゼルス大谷翔平投手（２３）が、代打としてはメジャー初安打を放った。

　７点リードの８回１死一塁の場面で代打で登場。敵地ながら歓声で迎えられ、中前にライナー性のクリーンヒットを放った。指名打者（ＤＨ）制のないナ・リーグの試合のため、２試合連続で代打での出場。前日は１死二塁のチャンスで一ゴロに倒れたが、この日はきっちり結果を残した。

　相手投手も脱帽の打撃だった。フルカウントからの７球目、外角低めのスライダーを打ち返された。３番手で登板したメジャー３年目の右腕パウンダーズは「失投ではなかった。彼はいい打者だ。打席でも体が大きく見えた」と初対戦での印象を話した。さらに「メジャーでは、投手か、野手か、どちらかで活躍できれば十分なのに、彼は両方やっている。脱帽だよ」。敵チームの投手も、ここまでの大谷の二刀流での活躍を称賛した。

　代打としては３試合目の出場で初安打を放ち、チームも８－０で快勝。ソーシア監督は「昨日もいい打席だったけど、今日も良かった」とうなずいた。（デンバー＝斎藤庸裕）