吉田正尚にレッドソックスは「1番左翼」として期待、長打力も兼ね備えた1番が強豪球団の主流

レッドソックス入団会見で笑顔で話す吉田(球団提供)

オリックスからポスティング制度で米移籍を目指してきた吉田正尚外野手(29)が15日(日本時間16日)、レッドソックスと正式契約を交わし、本拠地フェンウェイパークで入団会見を行った。5年契約で総額9000万ドル(約126億円)は、日本人野手として最高額。背番号は、オリックス時代と同じ「7」に決まった。なお、オリックスには、譲渡金1537万5000ドル(約21億5000万円)が支払われる。

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レ軍のユニホームに袖を通した吉田正は、やや緊張気味ながらも笑みを絶やすことなく、英語で自己紹介と抱負を口にした。「英語が話せないので、とてもナーバスになっています。自分の娘たちと同じように英語を勉強したい。レッドソックス・ネーションに入れて光栄です。ベストを尽くしたい」。懸命に英語で話そうとする姿勢に、報道陣からは拍手が起こった。

異なる言語だけでなく、新たな境地に挑戦する姿勢はグラウンド上でも変わらない。レ軍は、2年連続出塁率トップで三振数の少ない吉田正を「1番左翼」として期待する。だがオリックスで1番は通算でわずか35試合。打率3割8厘と結果は残したが、戸惑いも少なくない。日本とは異なるストライクゾーンで、今後は初見の投手ばかり。主軸を張ったNPB時代と同じような結果が残せる保証はない。だが、チームに求められれば応えるしかない。

「あまり1番は経験がないので…。任されたポジションで自分の役割というか、どの打順でも、強くボールにコンタクトしていくことには変わりはないかなと思っています」

過去には、イチロー、松井稼、青木ら俊足巧打の打者がメジャーでも1番打者として活躍してきた。だが、近年は相手投手に球数を投げさせるだけでなく、ベッツ(ドジャース)、スプリンガー(ブルージェイズ)、アルテューベ(アストロズ)ら、出塁率だけでなく、長打力も兼ね備えた1番打者が強豪球団の主流となってきた。

1年目の吉田正の場合、たとえ「開幕1番」でなくとも、1~2カ月後に1番に定着する可能性が大。「チームとしてはワールドチャンピオン。その一員になれるように精いっぱいやりたいと思います」。低迷レ軍の補強ポイントだった1番打者としての期待。卓越した選球眼に飛距離も兼ね備えた「パワフルリードオフマン」として、吉田が新天地でスタートを切ることになった。

◆レッドソックスの背番号7 ジョー・ディマジオの弟ドム・ディマジオが1940~42、46~53年までつけた。50年に盗塁王を獲得するなど球宴出場7回。67~73年は、後に巨人でもプレーした両打ちの強打者レジー・スミス。球宴出場7度、ゴールドグラブ賞1度の名外野手。96~06年は通算137本塁打の外野手トロット・ニクソン。04年にワールドシリーズ優勝。07~11年は通算242本塁打の強打者JD・ドルー。16~22年はアストロズに移籍した捕手のクリスチャン・バスケスがつけていた。

◆日本人メジャーの主な1番打者 イチローは2653試合のうち、1番打者が最も多く1822試合に出場。1番が最多だった選手は岩村明憲が292試合、福留孝介が182試合、青木宣親が521試合、秋山翔吾が28試合など。松井稼頭央は2番(261試合)に次ぐ194試合。近年はパワー打者を置く傾向があり、吉田正と同タイプの筒香嘉智は通算182試合中15試合、大谷翔平は56試合で経験している。日本で1番経験がある井口資仁は3試合と少なく、川崎宗則も5試合。西岡剛は通算71試合で1度もなかった。

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