【記者の目】水原一平氏の顔は今春、こけたように痩せていた…通訳以上に深い大谷翔平との関係性

リラックスした表情で練習をするドジャース大谷。右は水原一平通訳(2024年3月12日撮影)

ドジャースが21日、大谷翔平投手(29)の通訳を務めてきた水原一平氏(39)を解雇したことを発表した。水原氏が違法なスポーツ賭博で少なくとも450万ドル(約6億7500万円)の借金を負い、大谷名義の口座から胴元に振り込みが行われていたことが発覚し、大谷の弁護士は「巨額の窃盗被害を受けた」と声明を発表。開幕シリーズの最中のまさかのスキャンダルに、大谷周辺に衝撃が走った。

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大谷が相棒を失った。通訳だけでなく、あらゆる面でサポートを担ってきた水原通訳。投打の二刀流で驚異的な活躍を見せていた過去3年間、キャッチボール相手、壁当てルーティンのサポート、投球やスイング強度の測定など、欠かせない練習パートナーでもあった。初のMVPを獲得した21年11月15日、日本記者クラブでの会見で大谷は「お世話になったのはやっぱり一平さんですかね。常に一緒に仕事もしてますし」と感謝の気持ちを示した。

メジャー挑戦から間もない頃、日本食店で外食をともにし、同僚とともに食事に出かけることもあった。懸命に支える水原氏の姿にファンからも人気を集めたが、同氏はかつて「第一には野球に集中してもらえるような環境を整える。ゲームとかも一緒にしますし、友達感覚じゃないですけど(関係を)言葉にするのは難しいですね」と語り、野球最優先を心がけていた。

4年目、初のオールスターとホームランダービーに出場した大谷は、水原氏を捕手役に指名。年を重ねるにつれて、絆は強くなっていたようだった。「ちょこっとだけ信頼してます」とからかいながら関係性を表現するのも、逆に信頼が厚い証でもあった。だが、米報道によれば二刀流でブレークした頃、水原氏の歯車は狂い始めたという。

囲み取材の質疑応答ではまれに大谷の回答を忘れることもあり、今年2月29日の結婚会見でもど忘れする珍事があった。それを大谷が笑う。緊張がほぐれ、和やかなムードになる。一方で、今春キャンプでの水原氏は顔がこけたように痩せていた。新天地での大谷の新章は始まったばかり。華々しいデビューから一転、悲しすぎる衝撃的ニュースとなってしまった。過去6年間の代役を担える適任は、そう簡単には見つからないだろう。“一平ショック”の影響は計り知れない。【MLB担当=斎藤庸裕】

【まとめ】早朝の日本に衝撃…ドジャースが大谷翔平の水原一平通訳を解雇 違法賭博に関与か