<ドジャース2-1ジャイアンツ>◇18日(日本時間19日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)18日(日本時間19日)=斎藤庸裕】常勝ドジャースのレガシーを日本人が受け継ぐ。ジャイアンツ戦に先発した山本由伸投手(27)は6四球と苦しみながらも、5回1/3を1安打無失点と力投。今季限りでの現役引退を発表した通算222勝左腕のクレイトン・カーショー投手(37)を敬い、次世代のエースとして球団を背負う決意を示した。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)も4打数2安打1得点と活躍。接戦を制したド軍は地区優勝のマジックを6とし、13年連続ポストシーズン出場に王手をかけた。
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大谷が打ち、山本が粘った。ド軍一筋18年、レジェンドが現役引退を発表した節目に、勝利で花を添えた。6回1死一塁から大谷が右翼フェンス直撃の二塁打。2点先制につなげた。山本は制球に苦しみながらも、5回1/3をわずか1安打でジャイアンツ打線を圧倒。1点差で逃げ切ると、カーショーへの思いを語った。
「学んだこともたくさんありますし、やっぱりカーショーの存在の大きさっていうのはチームでも一番だったと思います。カーショーのようなエースピッチャーになりたいと、心から思いますし、いつかは偉大な大先輩を超えられるように、頑張っていきたい」
かけられた言葉だけでなく、見て、感じ取った。登板間の調整、登板日、その姿が学びの連続だった。「1試合にかける思いとかもすごい伝わりますし、雰囲気が違う。いつも僕がトレーニングルームとかにいても、すでに練習をしていたり。どの日も、すごくハードにやっていたので、こういった選手が18年間、活躍するんだなって」。同僚としてプレーした2年間を「自分の野球人生の中でも、何にも変えられないような経験をさせてもらった」と振り返り、感謝を込めた。
大谷も見て、感じるものがあった。8月末、カーショーについて「登板日、集中してるところを見ると、この集中力を長い年月続けていくのは、それだけでも大変なこと。その中で素晴らしい成績を残していくっていうのはもう尊敬に値するところではあるので、毎日が見てて勉強になるところばかり」と語った。昨年9月下旬、「50-50(50本塁打&50盗塁)」達成を祝う本拠地での試合前、ファンの大歓声とともにベンチ前に整列した選手、スタッフから拍手を送られた。カーショーの発案だった。世界一のシャンパンファイトでは「ありがとう」と感謝を伝えられ、互いに固いリスペクトの心があった。
投打の軸として球団を背負う大谷、今後も長年、エースと期待される山本、救援でメジャー復帰を目指す佐々木。常勝球団で戦う厳しさを背中で示してきたカーショーの意志を継承する。ド軍は13年連続のポストシーズン進出までマジック1。王手をかけて迎える19日(同20日)のジャイアンツ戦は、レジェンド左腕が本拠地でシーズン最後の先発マウンドに上がる。