<ナ・リーグ・地区シリーズ:カブス4-3ブルワーズ>◇第3戦◇8日(日本時間9日)◇リグリーフィールド
【シカゴ(米イリノイ州)8日(日本時間9日)=四竈衛】ナ・リーグ地区シリーズ第3戦は、敵地で連敗したカブスがブルワーズに競り勝ち、対戦成績を1勝2敗とした。「4番右翼」で出場した鈴木誠也外野手(31)は、痛烈な二塁打を放つなど好調を持続。試合後は、第4戦へ向けての決意を語った。
本拠地名物の愛唱歌「Go Cubs Go」が響く中、鈴木は表情を変えることなく、勝利のハイタッチに加わった。接戦を制したとはいえ、依然として不利な状況に変わりはない。「場所が変われば流れも変わる。失うものはない。圧力をかけられているという状況なので、もう思い切って行くだけ」。直前の白星を振り返ることなく、試合開始前かのように、次の戦いへ視線を向けた。
追い込まれた立場とはいえ、「失うものはない」との言葉は、挑戦者として追いかける強みの裏返しでもある。「迫って来れば、相手にもプレッシャーがかかる。あっちが優位なのは変わりないと思うので、追いかけるという形にはなりますけど、どんどん思い切って失敗を怖がらず行ければいい」。今ポストシーズンは、全6試合で長打5本。言葉通り、鈴木のスイングに、ためらいは見えない。
自らの結果だけでなく、勝つことだけに集中できるのがポストシーズン。「だれが打ってもうれしいですし、勝たなきゃいけない。明日も誰が活躍するか分かりませんけど、チーム一丸となってやれればいいと思います」。真剣に語っていた鈴木も、クラブハウス内で長男大翔(ひろと)君(3)をあやす時だけは、穏やかなパパの素顔に戻っていた。