メジャーHRダービー現地リポートの田口壮氏「愛情を持ってのブーイングやヒール役」激闘総括

<MLBホームランダービー>◇13日(日本時間14日)◇シチズンズバンクパーク

オールスター前日恒例のホームランダービーが行われ、カージナルスのジョーダン・ウォーカー外野手(24)が初優勝を果たした。

1回戦は20スイング中13本の2位で準決勝に進出すると、カミネロ(レイズ)との対戦では8スイングで6発を放ち、早々に5発の相手を抜いて勝利。最後は地元フィリーズのシュワバーとの決勝で、先に打った相手の11本を新ルールも活用しながら逆転し、劇的勝利で優勝をたぐり寄せた。

最終スイングを本塁打とすれば柵越えが止まるまでスイングして良いというルールも活用しながら6発連続でたたき込み、一気に逆転で優勝をたぐり寄せた。

今回は1回戦は20スイング中の本塁打数で競い、上位4人が準決勝へ。以降はトーナメント制で、15スイング中の本数を競う。今季から時間制からスイング制へ変更され、最終スイングで本塁打を打てば本塁打が出なくなるまで次のスイングも続けられるルールも設けられた。

NHK BSで現地リポートを務めた田口壮氏は勝負の決め手は勝負強さにあったとし「最後の最後で新ルール。それが最後に生きました。こんな劇的なことはあるのかともちろん感じましたね」と劣勢からの集中アーチで逆転たウォーカーの戦いぶりを振り返った。

オールスター戦には選手の家族も多く来場している。印象に残ったシーンとして、フィリーズのハーパーが1回戦で敗れた際に息子が抱きついて泣いていた姿を見たとし「やっぱりメジャーは家族みんなで戦っているんだなとよくわかりました。ご家族のみなさんも一喜一憂して楽しんでいて良かったなと。そういうのもいいなと思いました」と話した。

今年はホワイトソックス村上宗隆内野手も初参戦し、1回戦で9発を放つも5位で惜しくも敗退となった。日本人の出場は21年大谷(当時エンゼルス)以来5年ぶり2人目となる。

田口氏は村上について「近い将来勝つんじゃないかという予感もさせてくれました。また次回も出て頂きたいなと思います」と期待を込めた。打球の最長飛距離も142メートル出ていたことも伝え「1回要領をつかむと2回目うまくいくんじゃないかなと思いますよ」とエールを送った。

また、開催地がかつて自身も所属したフィリーズの本拠地、シチズンズバンクパークであることにも触れ「やっぱりこの球場は楽しいですね。ファンが熱狂的ですし、(選手入場で)ロッキーのリングをイメージしたりして」と演出面もたたえた。観客はフィリーズのハーパーやシュワバーらには大声援を送った一方、ウォーカーや村上らには大ブーイングを起こして盛り上げた。

田口氏は「しっかりとヒール役をつくって。味方とヒーローをちゃんと分けて愛を持ってしっかり応援している。このファンがあってこそのホームランダービーだったんじゃないかなと思います。愛情を持ってのブーイングやヒール役なのでね。ファンの演出だと思いますね」と話した。

ホームランダービーにはライス(ヤンキース)、カグリオン(ロイヤルズ)、コントレラス(レッドソックス)も出場した。

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