<ドジャース6-2マリナーズ>◇30日(日本時間31日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)30日(日本時間31日)=斎藤庸裕】左ひざの状態悪化を訴えたドジャース大谷翔平投手(32)が、後半戦で初めて欠場した。マリナーズ3連戦の初戦で23号本塁打を放ち、打撃好調だったが、大谷本人が球団側に痛みを明かした。前日にフリードマン編成本部長が投手大谷の完全復活に自信をのぞかせたが、打者出場で状態が悪化すれば、復帰へリスクが伴う。二刀流だからこその、悩ましい問題が改めて浮き彫りとなった。
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パーカを着用した大谷が、マリナーズ戦の終盤、リラックスした表情でベンチに姿を現した。左ひざ痛で後半戦初の欠場。7月で2度目の休養となった。ロバーツ監督によれば前日の試合後、治療を受けて状態が良くなかったことで、大谷本人から痛みを訴えたという。同監督は「1日休ませるのが最善と判断した。私もトレーナーも(大谷の)心を読めるわけではない。正直に話してくれたことに感謝している」と語った。
前日、フリードマン編成本部長は投手大谷の復帰に自信を見せ、左ひざに関して「打者では影響がない。正しい方向に進んでいる」と前向きな見方を示した。翌日は一転、スタメンを外れ、ロバーツ監督は「驚いた」とも言った。100%の状態に近づけた上で、シーズン終盤の9月と10月のポストシーズンに向けて投手復帰を目指す方針。だが、打者出場の継続で左ひざの状態が悪化すれば、その構想は一気に崩れる。
仮に打席でのスイングに問題がなくても、リスクが伴うのは走塁だ。全速力かつ左足でベースを蹴ることで負荷がかかることについて、ウッドワード一塁コーチは「可能性はあるが、投球ほどではない。投げる時には着地する足に体重の3倍ほど重力がかかるが、走るのはそこまでではない」との見解を示した。一方でロバーツ監督は「ここ数日間、出塁することが多かった。その影響は、少しあったかもしれない」と、走塁で負荷がかかった可能性に含みを持たせた。
この日の試合前の質疑応答では、大谷が負傷者リスト(IL)入りする可能性を問う質問も飛んだ。同監督は「難しいが、その考え方は理解できる」と歯切れが悪かった。打者出場はひざに影響しない、との認識だったはずが実際にはそうではなかった。通常の投手であれば、試合出場による負荷はかからない。二刀流の大谷は、「打者出場をしながら回復を待つ」と、できる限りプレーする選択をしている。チームとしては打線の厚みが一気に増す一方で、走塁面では少なからず負担がある。首位を独走し、2位とは12ゲーム差。リスク承知で出場を継続させる必要があるかは、疑問が残る。