広島野村、竜主砲ビシエド見切った 天敵退治へ収穫

中日対広島 マウンドで手についたロジンを吹く野村(撮影・今中雄樹)

<オープン戦:中日2-1広島>◇2日◇刈谷

 広島野村祐輔投手(26)がオープン戦中日戦(刈谷)に先発し、ミッションをこなした。立ち上がりこそ不安定だったが、4回4安打2失点でまとめた。結果以上に収穫だったのが、中日の新戦力ダヤン・ビシエド外野手(26)のデータを取れたこと。開幕2カード目で対戦する中日の4番候補をいち早くチェックした。

 長い腕がたたまれ球速136キロのシュートがはじき返された。中日ビシエドの左前ではずむ打球を見ながら、野村は考えていた。1回1死から四球と安打でピンチを招き、食らった先制適時打。だがオープン戦である以上、肌に残る感覚とチャートに刻まれたデータにこそ意味がある。気になる相手の新戦力を“丸裸”にしていた。

 「腕が長いという感じですね。ただ配球にもよると思います。外でも手が届く分、もっと外を振ってくれるのかもしれませんし」

 中日はチームとして苦しめられた相手だ。通算9勝15敗1分け。ビジターに限れば1勝12敗と借金を11もつくった。野村自身も8月20日に先発。6回途中3失点で敗れている。新戦力のデータ取りは重要な役割の1つだった。

 今季は開幕2カード目で対戦することもあり、開幕ローテーション入りが決定的な野村も今季初登板で対戦する可能性がある。

 投球は2失点したあとの2回から本領を発揮。制球が定まらずに考え込む悪循環を脱した。昨季の失敗は繰り返さない。内角も突き「2回からは狙いすぎず、あの辺かなと思って大胆に投げた。振ってもらおうと。修正はシーズン中も大事になるので」。4回を投げ4安打2失点。無難にしのいだ投球を振り返った。

 攻撃陣にとっても、貴重なデータ集めの試合となった。中日は先発浜田達、2番手のルーキー佐藤優(22=東北福祉大)、3番手小川と昨季対戦がなかった投手が続々と登板してきた。緒方監督は積極的に盗塁のサインを出し「左投手だし、スタートとか、けん制とクイックとかを見られた。もちろん反省はあるし、成功率をもっと上げていかないといけない」と話した。キャンプから続いていた対外試合の連勝は7で止まった。だがそれ以上に意味のある手応えが残っていた。【池本泰尚】