ヤクルト1位原樹理4回0封 開幕ローテまた前進

4回を4安打無失点に抑えた原(撮影・野上伸悟)

<オープン戦:DeNA1-2ヤクルト>◇3日◇横浜

 またしても新人が好投だ! ヤクルトのドラフト1位、原樹理投手(22=東洋大)がDeNA打線を4回4安打無失点に抑えた。前日2日にヤクルト打線を5回1安打無失点に抑えた同い年のDeNA今永昇太投手(22=駒大)に刺激を受け、先輩投手からの助言を生かしての投球だった。開幕ローテーション入りへ、また1歩前進した。

 最も怖い打者に対して、思い切って向かっていった。原樹は3回2死一、二塁。筒香へ、内角高め140キロカットボールを投げ込んだ。詰まらせて遊飛。手ごたえのある1球になった。ベンチに戻ると首脳陣から「もう1イニング行けるか?」と打診された。最近読んだダルビッシュ有の著書「変化球バイブル」に「ブルペンの100球より実戦の1球」と書いてあったのを思い出した。「行けます」と答えて実りある4イニング目も無失点に抑えた。

 前日まで不安で仕方なかった。ブルペンは絶不調。キャッチボールの相手だった小川に助言を求めた。「反動をつけて左足を上げているんですが、どう思いますか? 」。左足の使い方に特徴のあるフォームの小川は真剣に答えてくれた。「オレは反動をつけないでやっているよ」。足を上げる速度を遅くしてみた。すがる思いで、この日の試合にぶっつけ本番で試した。結果はいい方向に出た。

 同期からの刺激もあった。2日の試合で好投したDeNA今永は東都大学リーグの入れ替え戦でも投げ合った仲だ。2日の試合後「ナイスピッチング」とメッセージを送ると「明日頑張れよ」と返ってきた。「今永の活躍はうれしかった。打たれろとは思わなかった。東都出身として、ともに活躍できれば。いいライバルだと思っている」。実際、2日の試合中も、今永の投球はテレビで見て、それ以外の時にシャドウピッチングをしていたぐらい、気になる相手だ。

 そんな他球団のルーキーたちにも負けじと突き進む。順調ならば31日の阪神戦(神宮)でのデビューが濃厚だ。この日の投球について真中監督からは「開幕ローテにかなり近いと思います。今日くらい投げてくれれば問題ないと思う」と高く評価された。次回の登板は12日のソフトバンク戦(ヤフオク)。日本一の強力打線を抑えて、自信を手にしたい。【竹内智信】

 ◆原樹理(はら・じゅり)1993年(平5)7月19日、兵庫県加古川市生まれ。東洋大姫路で甲子園に出場。東洋大から昨秋ドラフト1位でヤクルト入り。140キロ後半の直球とシュートが持ち味。父敏行さんは声楽家。180センチ、79キロ。右投げ右打ち。推定年俸1500万円。