<オープン戦:楽天11-2西武>◇4日◇倉敷
見た目はワイルド、中身は勤勉な助っ人が、待望の1発をたたき込んだ。楽天の新外国人ジョニー・ゴームズ外野手(35=ロイヤルズ)が4日、岡山・倉敷で行った西武とのオープン戦で来日初本塁打となる2ランを放った。西武先発高橋光の真ん中高め145キロ直球をたたきつぶすと、弾丸ライナーが左中間席へ飛び込んだ。「初、というものは何でも難しいもの。昨日は初安打、今日は初本塁打。初が続いてうれしいよ」と大きな両目を輝かせた。
丸太のような左腕には魚のコイが、背中には漢字で「健康」と書かれたタトゥーが刻まれている。背中の2文字は02年オフに心臓発作を発症し、緊急入院した直後に入れたもの。以前から漢字に興味があり、来日後は時間の許す限り外を散歩して日本の文化に触れている。「看板の文字を読んで日本語を勉強している。野球は世界中どこも同じだから、球場の外に出て日本の文化にアジャストすることが最も重要だと思っている。少しずつ学んでいきたい」と向学心があふれる。
宿舎では繰り返し日本の投手の映像を確認し、日米の変化球に違いを見つける努力を怠らなかった。球場外での見えない取り組みによって、2日連続の「初」は生まれた。梨田監督は「風を切り裂くような弾丸ライナーだったね。これで外野、DHはいい競争になる」と波及効果にも期待する。野球人であり、1人の人間として。メジャー通算162発男が日々存在感を増している。【松本岳志】