山本昌広氏「世界で一番幸せな野球人生でした」

最後の登板を終えファンの声援に帽子を上げて胸を張る山本昌(撮影・上田博志)

<オープン戦:中日3-11ヤクルト>◇5日◇ナゴヤドーム

 昨年限りで引退した「球界のレジェンド」こと元中日山本昌広氏(50)の引退試合が5日、ナゴヤドームでのオープン戦(対ヤクルト)で行われた。先発し、元同僚の森岡を3球で空振り三振に打ち取った。試合後にはセレモニーが行われた。

 岩瀬、谷繁監督、鈴木孝政OB会長、鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」の小山裕史代表から花束を受け取った。

 マウンドに置かれたマイクを前にした山本氏は「世界で一番幸せな野球人生でした。苦しいときもいつも誰かが手を差し伸べてくれた。野球をしっかり勉強して、いつの日かまたユニホームを着て戻ってきたい」と語った。ナインに5度胴上げされたあと、グラウンドを1周。大きな声援や紙テープが舞う中、ナゴヤドームに集まった3万4390人のファンに最後のあいさつを行った。