バレンティン、小笠原に洗礼弾「甲子園優勝投手ね」

中日対ヤクルト 1回表ヤクルト2死三塁、左越えに2点本塁打を放つバレンティン

<オープン戦:中日1-10ヤクルト>◇6日◇ナゴヤドーム

 悠々と、ヤクルト・バレンティンがダイヤモンドを回った。0-0の初回2死三塁。中日1位の小笠原の前に、圧倒的な力を誇示した。内角高め143キロ直球をしばき上げ、左翼席中段へオープン戦1号をぶち込んだ。「公式戦ではないけど1本出たことは気持ちいい。去年の甲子園の優勝投手ね。今回はたまたま僕が打って勝っただけだよ」とルーキーに格の違いを見せつけた。

 待望の1発だった。沖縄・浦添の春季キャンプ中に行われた2月14日の練習試合(対韓国・KIA)以来となるアーチ。「久しぶりね」と日本語で笑みを見せた。本人以上に真中監督も「彼の状態が上がらないと心配になるけど、打席の中でいい集中が出来ている」とホッとした表情だった。

 試行錯誤を繰り返し、たどり着いた。春季キャンプ中の実戦では、打席ごとにバットを変更。「気分転換」とナイキ社、オールドヒッコリー社などのものを交互に試した。帰京後は、メジャーの強打者・サンドバルも愛用するトゥッチ・ランバー社のものを新調。この日は、その新たな“相棒”で結果を残した。シーズン60本塁打のプロ野球記録を樹立した13年の打撃を追い求める。「ずっと調子はいい。いい感じです」。周囲を安堵(あんど)させるキングの1発だった。【栗田尚樹】