<オープン戦:DeNA8-1楽天>◇21日◇横浜
楽天ドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)の開幕1軍スタートが21日、決定した。高卒新人野手の開幕1軍は球団初。また、ドラフト3位の茂木栄五郎内野手(22=早大)、同5位の石橋良太投手(24=ホンダ)もメンバー入り。若い力が、2年連続最下位からの上昇を目指すチームに刺激を与える。
ゴールデンルーキーが、ついに開幕1軍スタートの栄誉をつかんだ。オープン戦最終戦を終えた直後。梨田監督が柔和な表情で吉報を伝えた。「桜も開花宣言しましたし、サクラサクです」。2月1日のキャンプ初日から約2カ月。「毎日が勉強」と練習に試合に必死で食らいつき、手にした切符だ。オコエは「ここまで来られるとは思っていませんでした」と述懐した。
壁に当たるたびに努力で乗り越える、成長力が決め手になった。梨田監督は「ここまで本当によくやったと思う。打撃はまだまだだが、魅力のある守備力。お客さんも喜んでくれる」と話した。木製バットに苦しんだ2月1日の姿は過去のもの。オープン戦13戦に出場して4安打4打点を残した。「打席での自分の間が大きく変わった。高校のレベルでは打てない球を打てたし、見極めができるようになった」とオコエ。試合前のティー打撃では自らゴムバンドで左肘を体に固定し、脇の締まったスイングを徹底。宿舎では起床後も就寝前も部屋でバットを振り続けた。日々の反復練習が一連の結果を生んだ。
さらに成長するために、レベルの高い環境で学び続けたい。「1軍で学べることはとても多い。3連戦が終わったら野手の人数が減ると思うので、自分の力で残れるようにしなければ」と危機感を強めた。そんな姿に、米村外野守備走塁コーチは大きな夢を見る。
米村コーチ 2軍ではなく、1軍の緊張感の中で育てることが体をつくる。これまでイチローや田口、荒波、坂口らを見てきたが、あいつらは1軍で毎日練習する中で伸びてきた。
この日は8回の中堅守備から途中出場。前日20日の守備で目測を誤り頭上を越された反省から、守備位置をやや後方に微調整する修正を怠らなかった。開幕後の目標は「勉強したいので、1日でも長く1軍にいられるようにしたいです」。強い決意で初のシーズンに乗り込む。【松本岳志】