<オープン戦:オリックス2-2阪神>◇21日◇京セラドーム大阪
超変革1、2番で開幕ダッシュを決める! 阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)と3年目横田慎太郎外野手(20)が1、2番コンビを組み、チームの5年ぶりオープン戦「優勝」に貢献した。1軍実績のない若い2人は6回に連打で一時勝ち越しを演出。金本知憲監督(47)も25日シーズン開幕後の打線の「けん引役」を重ねて期待した。
5年ぶりとなるオープン戦「制覇」の中心には、間違いなく2人の若虎がいた。高山俊、横田慎太郎の新1、2番コンビ「ダブルS」。超変革を象徴する若き2人が、25日シーズン開幕中日戦での1、2番出場を決定させた。
高山 僕も横田も、ただただ必死なだけなので。そういう必死さがチームにいい意味で影響が出ているのなら、それはすごくうれしいことです。
最後のオープン戦でも22歳と20歳のフレッシュコンビは躍動した。同点とされた直後の6回。3打席目の1番高山が切り開いた。オリックス西の外角チェンジアップにタイミングを外されながら、ちょこんと合わせて左前に運んだ。これでオープン戦で先発した全13試合で安打。侍ジャパン代表の西を「すごい打者だと思った。あれだけ変化球に対応が良かったら困る」とうならせる一打だった。
1回にも左前打を放っている2番横田が続く。こちらも外角シュートをうまく合わせ、オープン戦で12球団最多22安打目となる三塁線突破の二塁打。無死二、三塁の好機は、勝ち越し得点につながった。「高山さんが出たので僕もヒットでつなげられて良かったです」と笑顔で話した。
あうんの呼吸で打線をけん引した2人。ここまでベンチでは決まって最前列の本塁側に座り、並んで試合に臨んでいる。練習前のグラウンドでも2人で談笑するシーンがよく見られ、甲子園での練習後にクラブハウスへ戻る際など、ほとんど行動を共にしている。実戦以外でも成熟度を増していったコンビに、金本監督も称賛を惜しまない。シーズン優勝候補に推す声も日増しに高まるのも2人の活躍があってこそと認めた。
金本監督 野手で言えば、高山と横田は想像以上。あの2人が先陣を切ってやってくれた。頑張ってくれたからいい印象がある、だからそういう評価になっていると思う。
開幕1番を決めたオープン戦。高山は「試合に出続ける。こういう連戦というのがなかなかないので、試合に出続けられたというのが一番ですね」と淡々と話した。勝負はここから。プロでの実績はゼロ、それでもこの1、2番なら…。何かを期待させる2人が、まずは開幕ダッシュを導く。【梶本長之】
◆高山 新人のオープン戦17安打は、80年岡田彰布(早大)01年沖原佳典(NTT東日本)各16安打、04年鳥谷敬(早大)15本を超えた。スタメン出場した全13試合で安打を記録。左投手には打率5割4分5厘。1番打者としては4試合17打数5安打、2割9分4厘だった。
◆横田 チームで唯一全15試合に出場し、22安打は12球団最多。打率3割9分3厘は3位、セ打者に限ればトップだった。スタメン2番の5試合では20打数8安打の4割と、適性も披露。また5盗塁は全選手中2位で、脚力のアピールにも成功した。
▼阪神の開幕戦1、2番候補の高山は22歳、横田は20歳、2人合わせて42歳。阪神の開幕戦での先発1、2番コンビの合計年齢が42歳以下となれば、38年秋のセネタース戦での(1)本堂保次20歳+(2)藤村富美男22歳=42歳以来、78年ぶりで2リーグ分立後では最も若い。なお球団最年少コンビは、37年春イーグルス戦での(1)藤井勇20歳+(2)藤村富美男20歳=40歳。