大谷6回1失点も初勝利お預け「結果的に勝った」

2回表ソフトバンク2死一、三塁、福田を三振にとりガッツポーズの大谷

<日本ハム4-3ソフトバンク>◇1日◇静岡

 日本ハム大谷は投打「二刀流」の可能性を、野球の神様に見せつけた。4回2死三塁、福田への2球目だ。スピンの利いた直球は、わずかに外に外れボールになった。場内の球速表示は誤作動や計測不能が続き機能せず、この1球でスタンドがどよめくことはなかった。だがネット裏の球団スピードガンは、自己最速タイの162キロを計測。「真っすぐは悪くなかったです」。毎回走者を背負い、今季初勝利もお預けになったが、能力の高さはしっかりと表現されていた。

 静岡・草薙球場は、ベーブ・ルースが1934年に日米野球で来日し、沢村栄治と対戦した場所。試合前、栗山監督が「不思議な流れ。何か見えない力、そういう力は大きなものがある」と2人の像にコーヒーを供えた。大谷は運命に引き寄せられるようにマウンドに上がった。

 6回には連打で無死一、三塁のピンチを招き、併殺打の間に点を失った。プロ入りから続いていた地方球場での連続イニング無失点記録は「36」で途切れても、「地方どうこうじゃなく、0で抑えたいのはどの試合も同じです」。6回1失点と最少失点で切り抜け、「結果的に勝ったし、うちも勢いが強い」とサヨナラ勝利で好投も報われた。空の上で見つめた神様も、きっと満足していることだろう。【本間翼】