<ソフトバンク4-4ロッテ>◇5日◇ヤフオクドーム
ソフトバンク和田毅投手(35)の5年ぶり復帰初星はお預けとなった。7回2失点10奪三振の力投も8回に2番手バリオスが追いつかれた。今季2度目の12回引き分けに持ち込んだが、開幕から4カード続けて初戦を取れず、カード勝ち越しを目標とする工藤野球が波に乗れない。
4点リードを追いつかれての4時間29分ドロー劇。工藤監督が悔しそうにつぶやいた。「今日は和田君がいい投球をして、いい形で代わった。勝たせたかった。申し訳なかった」。そう思えるほど、この日の和田は快投だった。
初回から3者連続三振。4回までに9三振を奪うほど飛ばした。和田が前日4日に「チームの歯車がうまくかみ合ってないので、勝つリズムをつくっていきたい」と話していた通りの投球だった。2点差で8回から救援陣にバトンを渡した。だが、バリオスが1点差に詰め寄られると、暴投で同点にしてしまい、11年10月13日の日本ハム戦以来、1636日ぶりとなる日本球界復帰星はお預けとなった。
工藤監督は「球自体は悪くない。勝負を焦り過ぎた。いい人をうしろに持っていくのを考えたいと思う」と、不安定な投球が続くバリオスの配置転換を示唆した。
開幕から4カード連続で初戦を勝てなかったのは、90年の7カード以来。それでも、何とか引き分け、13年7月25日楽天戦以来3シーズンぶりの借金2は免れた。工藤監督は「大丈夫です。そのうち勝ちますから」と焦りを見せなかった。
3番柳田は開幕から9戦連続で四球を選び、その数はすでに15に膨らんだ。各球団の徹底マークは続く。工藤監督は「昨年とだいぶ違う警戒のされかたをしている」と、3連覇を狙うホークスへの包囲網の強さを感じている。4、5回は柳田が出塁し内川がつなげることで得点を生んだ。まだ連敗はない。我慢の采配でチームに勢いが出るのを待つ。【石橋隆雄】