栗山監督300勝ズバリ、陽V2ラン&バース1勝

6回裏2点本塁打を放った日本ハム陽岱鋼(左)を最高の笑顔で出迎える栗山監督

<日本ハム4-3西武>◇21日◇札幌ドーム

 日本ハム栗山英樹監督(54)が、収穫いっぱいの1勝で、監督通算300勝に到達した。西武戦で1点差の接戦をものにした。12年に就任し、5シーズン目で球団では6人目の大台到達。ここまで3戦3敗の先発アンソニー・バース投手(28)が来日初勝利を挙げ、打線では左足首捻挫明けの陽岱鋼外野手(29)が復帰後初のスタメン起用に応え、決勝2ランを放った。投打で采配がズバリはまった。

 気持ちがうれしかった。手元に届いたボールには、血が通っていた。栗山監督の通算300勝。来日初勝利を挙げたバースから、ウイニングボールを手渡された。「僕の勝ち星なんて全然関係ない。何もしていないんだから」。1度は拒否したが、「どうしても」と押され、譲り受けた。監督室に、また1つ、宝物が増えた。

 2回は素質にほれ込む西川が、中越えの適時三塁打。3回には近藤がダイビングキャッチでもり立て、同点に追いつかれた6回には、左足首痛からこの日スタメンに復帰させた陽岱鋼が決勝弾を放った。

 12年、2年目だった斎藤を開幕投手に指名し、9回1失点のプロ初完投勝利に沸いたのが、指揮官として最初の白星だった。相手はこの日と同じ西武。当時のスタメンで残っているのは田中賢、中田、陽岱鋼の3人だけだ。たった4年で、大きく変わった顔ぶれ。その中で台頭した西川、近藤が躍動し、4年間ともに戦ってきた陽岱鋼の1発を、増井が締めた。「ひさしぶりに感動した」。記念の勝利にふさわしい、中身の濃い1勝だった。

 多くの書を読み、異業種の人物と率先して会う。すべて、野球に通じるものととらえている。「野球は武士道」。監督室のホワイトボードには、江戸時代中期の書「葉隠」の一節が書かれている。

 「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

 死ぬ覚悟を持って、懸命に取り組むということ。今季何度も使う「必死に、ガムシャラに、泥だらけになって野球をやらないと」という言葉は、その思いが根底にある。

 球団での監督300勝は通算6人目(前身含む)。今季中には大沢啓二氏、水原茂氏に次ぐ3位まで浮上することが濃厚だ。明日23日からは首位ソフトバンクとの2連戦。「今年はなかなかいい流れが続かない。ホークス(の状態)が上がってきているのも分かっているけど、だからこそ、きっかけにできるんじゃないかと思う」。浸るつもりはない。もっともっとうれしい勝利が、この先に待っている。【本間翼】

 ▼就任5年目の日本ハム栗山監督が通算300勝。14年8月24日小川淳司監督(ヤクルト)以来で、パ・リーグでは13年4月27日に伊東勤監督(ロッテ)が西武時代を含めて達成して以来。日本ハムに限ると、301勝を挙げた梨田昌孝監督(現楽天監督、近鉄時代344勝)に次いで6人目。

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