中日ルーキー佐藤先発 首位9連敗中ジンクス破る

プロ初登板を控え、取材に応じる中日佐藤優

 魔のデータ払拭(ふっしょく)はルーキーに託された。初めて首位に立った中日が10日DeNA戦でプロ初登板のドラフト2位ルーキー佐藤優投手(22=東北福祉大)を先発起用する。セ・リーグは4月29日から8日まで首位チームが9連敗中。広島、巨人が作ったジンクスを、新人投手が打ち破る。

 9日、雨のそぼ降る横浜スタジアムでチーム練習を終えた谷繁監督がニヤリとした。「なんか新聞に書いてあったね。うちは初めてなので分かりません。そんなデータを気にしてたらやってられないよ。とにかく明日、1日を大切にするだけ」と笑顔で話した。

 型破りなチョイスをした。佐藤は2軍でも先発デビューしたばかり。ウエスタン・リーグでは全6試合救援。もともとリリーフの即戦力に期待され、先発に本格挑戦したのは4月下旬。5月3日にファームが臨んだアマチュア大会で初先発し、七十七銀行を7回無失点に抑えると、いきなり1軍に大抜てきされた。

 大野、小熊、ネイラーと先発陣に故障が相次いだタイミングで、評価が最大値になり、“先輩”たちをごぼう抜き。「思い切って、自分のプレーができたら」と少し硬い表情で話した。新人右腕がラッキーボーイになれば、巨人に3連勝した中日が一気に突き抜けるかもしれない。【柏原誠】

 ◆佐藤優(さとう・ゆう)1993年(平5)6月29日、宮城県大崎市生まれ。古川学園では甲子園出場なし。東北福祉大では1年春にデビューし、3年時に台頭、4年春からエース。仙台6大学リーグ通算11勝2敗、防御率1・29。187センチ、85キロ。右投げ左打ち。