<日本生命セパ交流戦:阪神3-12西武>◇3日◇甲子園
獅子がまたしてもセの若武者を粉砕した。西武エルネスト・メヒア内野手(30)が3回2死満塁から先制の18号グランドスラム。助っ人の1発で勢いづいた打線は、交流戦前時点で防御率0・88の阪神岩貞を9点奪取でKO。今季最多の12得点を挙げ快勝した。1日DeNA戦で5月4勝の石田を攻略したのに続き、重量打線が本領発揮で3連勝を決めた。
両膝に手をつく岩貞を横目に、メヒアは悠々とダイヤモンドを回った。3回2死満塁で迎えた第2打席。高めのつり球144キロを完璧にしばき上げた。バックスクリーン左に着弾した今季2本目の満塁弾に「しっかりコンタクトすることだけを意識した。ホームランになってうれしいよ」と笑みを浮かべた。
主砲を欠く中で、見事に役割を果たした。コンディションを考慮してスタメンを外れた中村に代わって託された4番。「中村さんがいないことはチームにとって痛い。でも(代わりに4番を打つことを)プレッシャーに思うことなく、自分の仕事をするだけ」。打順は意識せず、自身の打撃に集中。絶好機で勝負強さを見せつけた。
相性の良さも生きていた。ここまで甲子園での通算打率は6割。リーグ単独トップとなる8回の19号2ランは「この球場は独特の風がある。ライトにはなかなか飛ばないことは頭にあった」。右翼から左翼方向へ吹く浜風の特性も頭に入れ、ライナーで再びバックスクリーンにたたき込んだ。
助っ人の1発を号砲に、難敵左腕に9安打を浴びせて攻略。計15安打12得点の波状攻撃で快勝した。3打席連発を決めた4月24日楽天戦後のお立ち台でメヒア本人が叫んだ「メヒアさまさまや~」は、決めぜりふとしてファンにも浸透。2発6打点の大暴れで、本塁打と打点の2冠に返り咲いた男は、この日も「さまさまや~」と胸を張り、帰りのバスに乗り込んだ。【佐竹実】